2024年12月24日、臺灣のエンタメ?美容サイトのBEAUTY（美人圏）は、全34話の配信を終えたモン?ズーイー（孟子義）、リー?ユンルイ（李昀鋭）主演の中國時(shí)代劇「九重紫」がネットで「今年最も面白い時(shí)代劇」と高評価を得ていることを受けて、五つの點(diǎn)から解説する記事を掲載した。（本記事はネタバレを含みます）

【その他の寫真】

記事は「配信前の『九重紫』について、ネット上では伏線も回収されないまま尻すぼみになるのではと心配されていたが、最終的には伏線も余すところなく回収して丸く収め、『今年の最高傑作の時(shí)代劇』という聲もネットユーザーの間から上がった。一體どんなところがネットユーザーの評価につながったのかを見ていこう」と述べ、五つの點(diǎn)から同作の高評価について考察を加えた。

一つ目の視點(diǎn)は「前世と現(xiàn)在の完璧なエコー」で、「九重紫の主役カップルの生まれ変わりの設(shè)定は、逆襲のストーリーとしてはベタではあるものの、今作では複雑に錯(cuò)綜しつつ絡(luò)み合う運(yùn)命のつながりをうまく演出していた。主役カップルの前世と現(xiàn)在によるエコーは、いわゆるバタフライエフェクトを生み、互いを夢に見ることで運(yùn)命の相手であることを認(rèn)識するなど、同作のファンに前世と現(xiàn)在がつながっていることをダイレクトに印象付け、同時(shí)期の転生ものの他作品を超えた時(shí)代劇となった」と述べた。

二つ目の視點(diǎn)は「モン?ズーイーとリー?ユンルイが演じる子育てシーンの甘美さ」で、「九重紫のラストでは、宮廷內(nèi)のクーデター終結(jié)の5年後を映していた。モン?ズーイーが演じるヒロイン?竇昭は戀人の將軍?宋墨との愛を成就させ、天真爛漫で人懐っこい娘を生んでいる。口を開けば遊んでとねだってやまない娘に、竇昭と宋墨は『育児は戦より疲れる』などと笑ってくたびれてしまうのだが、その様子はあめのようにスイートだ。竇昭と宋墨は育児の合間にも夫婦水入らずのデートで外出するが、そこで竇昭が『夫婦仲睦まじく、一生家族団らんで』と願(yuàn)いながら、幸せな日々を過ごす。このように婚姻から出産、育児までのシーンをしっかり撮影した時(shí)代劇は多くない。この點(diǎn)が九重紫のラストの伏線回収を非常に円満なものにしている」と指摘した。

三つ目の視點(diǎn)は「脇役のラストシーン」で、「主役2人が円満なラストを迎えただけでなく、他の重要な脇役の行く末もキャラクターに見合ったものとなっている。例えば、コン?シュエアル（孔雪児）が演じた苗安素は、ヒロインの竇昭の姉妹のようなキャラクターで、宋墨の弟の宋翰に嫁ぐが、後に宋翰が自分の家族を殺害したことを知ってしまう。苗安素は愛情と道義の間で悩んだ末に自らの手で愛する夫を殺害する。他にも、ユミコ?チェン（鄭希怡）が演じた萬皇后は三國志演義の諸葛亮のような知略に富んだキャラクターで、皇帝のために謀略を練るが、かえって皇帝には真意が通じず、闇落ちしてクーデターを起こすも失敗する。そして皇帝に自分の皇后の位を廃して処刑するよう求める。竇昭と同様に聡明な女性の萬皇后が、ヒロインとは真逆の結(jié)末を迎えるのも、キャラクター設(shè)定から見て最適な結(jié)末といえる」と指摘した。

四つ目の視點(diǎn)は「原作から変更したシーンの殘念さ」で、「九重紫のラストはうまく収まったが、まったく殘念な點(diǎn)が無くはない。それは原作小説にあった竇昭と宋墨が再會する名シーンを完全に変更してしまったことだ。原作では反亂軍に包囲された城を抜け出した竇昭の前に宋墨が現(xiàn)れ、『城の用事は済んだの？』と笑いながらたずね、竇昭を抱きしめる。數(shù)々の苦難を乗り越えた竇昭が宋墨こそ自分に安定した未來を與えてくれると確信する日暮れのシーンだ。だがドラマ版では、雪が降る城の外に場面が変更され、クーデター後に竇昭が血まみれの宋墨へ駆け寄り、泣きながら『城の外で待たせないで。こんな冷たい城壁は二度と見たくない』というせりふの後に2人が抱擁するというシーンになっていた。良いシーンではあったが、やはり原作の方がより感動的だったと思った視聴者も少なくない。この點(diǎn)が唯一物足りなかった」と述べた。

五つ目の視點(diǎn)は「今年最高傑作の時(shí)代劇の稱號」で、「九重紫は大物キャストや財(cái)力のあるスポンサーをつけた制作チームがいたわけではなかったが、監(jiān)督が全シーンを丁寧に撮影し、シナリオを細(xì)かい點(diǎn)まで練りに練った上に、モン?ズーイーとリー?ユンルイの主役ペアをはじめとする演者のルックスと演技の相乗効果もあって、時(shí)代劇として有終の美を飾ることに成功した。動畫配信サービス?騰訊視頻（テンセント）の熱度が3萬點(diǎn)を超える好成績を記録し、配信期間にさまざまなプラットフォームで熱い討論や考察が交わされ、名実共に年末ドラマのダークホースとなった。だからこそネットユーザーから今年最高傑作の時(shí)代劇に挙げられた」と論じた。（翻訳?編集/原邦之）