中國の新世代ステルス戦略爆撃機の開発はなぜ遅れているのか―シンガポールメディア

Record China    2025年1月5日(日) 7時0分

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シンガポール華字メディアの聯(lián)合早報はこのほど、中國の新世代ステルス戦略爆撃機の開発はなぜ遅れているのかとする記事を掲載した。

シンガポール華字メディアの聯(lián)合早報はこのほど、中國の新世代ステルス戦略爆撃機の開発はなぜ遅れているのかとする記事を掲載した。

記事によると、米國防総省は24年12月中旬に発表した中國の軍事動向を分析した年次報告書で、中國の軍事ファンの待望久しい最新鋭ステルス戦略爆撃機「轟-20(H-20)」について、2030年より前に運用可能になることはないかもしれないとし、多くの中國の軍事ファンを失望させるとともに怒りも覚えさせた。

中國空軍の王偉(ワン?ウェイ)副司令員は3月、H-20の公式発表は「もうすぐだ」とし、「ボトルネックはない。われわれの科學研究者はとても優(yōu)秀だ」とコメントしていた。しかし11月の珠海航空ショーでもその模型すら披露されなかった。

H-20の開発の遅れについて、米國防総省の報告書は「多くの工學的?技術的課題に直面しているため」としている。他方、中國の近年の大型ドローン、特に極超音速ドローンの開発加速と関係しているかもしれない。H-20のような開発が難しく巨額の投資を必要とする戦略兵器に対する中國の需要はいくぶん低下していて、少なくとも數年前ほど切迫したものではなくなっているからだ。

H-20の主な用途は戦略的抑止、つまり米國との間の全面戦爭、さらには核戦爭が発生した場合に米本土への核攻撃に使用できるが、現実においては、米國との間で全面戦爭が起こる可能性は低く、核戦爭が起こる可能性はさらに低い。中國は自國が核攻撃を受けない限り核兵器を使用しない「核の先制不使用」政策を取っている。また、移動式の発射臺で多くの核弾頭を搭載できる「東風-41(DF-41)」や新型戦略原子力潛水艦など急速に発展している陸上および海上のプラットフォームを利用して敵に対して効果的な核反撃を行うこともできる。従って、新世代ステルス戦略爆撃機は核攻撃の重要なプラットフォームの一つではあるものの、必要性は差し迫ったものではない。

H-20は「難産」となっているが、中國の新型ドローンや極超音速ドローンの開発ペースは少しも遅くなっていない。中國メディアは先ごろ、「鳴鏑-19(MD-19)」と呼ばれる極超音速ドローンの試験映像を公開した。最大飛行速度はマッハ7(時速8575キロ)に迫るといい、6年間で9回の試験飛行を完了している。30人余りの開発チームメンバーのうち65%が35歳未満であることは、チームの強大な実力と可能性を示している。(翻訳?編集/柳川)

※記事中の中國をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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