CRI online 2024年12月26日(木) 15時50分
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中國のゴビ砂漠で栽培した熱帯果物が収穫期を迎えています。
中國北西部の河西回廊に位置する甘粛省張掖市では、12月下旬の真冬日、最低気溫が零下15度まで下がりました。しかし張掖市甘州區(qū)甘浚鎮(zhèn)にあるビニールハウスでは、ずらりと並んだドラゴンフルーツの木が実を付けています。レモンやパッションフルーツも間もなく収穫を迎えます。ここはまさにゴビ砂漠にできた「熱帯果樹園」のようで、熱帯や亜熱帯の果物はいま、河西回廊の特産品として注目を集めています。
甘浚鎮(zhèn)速展村に住む談軍さんは今年、20のハウスを運営し、ドラゴンフルーツ、ブッシュカン(仏手柑)、レモンなど複數の品種の熱帯果物を栽培しています。1カ月後の春節(jié)(舊正月)前後に収穫を迎え、市場に出回る見込みです。
中國では現在、グリーン食品や有機栽培の果物への需要が高まるにつれて、ゴビ砂漠で栽培された高品質の果物が消費者の間で人気を呼んでいます。従來の「南果北運(南方産の果物を北方に輸送)」による果物は未熟の果実を摘み取り輸送することが多いですが、「南果北種(南方の果物を北方で栽培)」による果物は熟してから収穫するものが多く、食感も品質も優(yōu)れています。特に、中國北西部のゴビ砂漠は日照時間が長く、晝夜の溫度差が大きいことから、果物に含まれるペクチンなどの食物繊維が豊富です。
張掖市で最初に熱帯果物の栽培に攜わった王亜東さんは、今では自分の會社を設立しました。ゴビ砂漠で熱帯果物の栽培を選んだ主な理由は、當地は農業(yè)インフラが整っているからだとのことです。王さんにとって、ゴビ砂漠で熱帯果物を栽培する際の最大の課題は風土に適合することです。例えば水やりですが、中國南部の広西チワン族自治區(qū)などではドラゴンフルーツの栽培で水やりは不要です。しかしゴビ砂漠でドラゴンフルーツを育てると、水やりが大変です。最初は野菜作りと同様に水をやりましたが、やりすぎたり足りなかったりして苗が枯れてしまいました。その後、スマート溫度制御や點滴かんがいなどの現代化した農業(yè)技術を利用し、土壌の改良にも取り組んだ結果、水やりの問題をようやく解決しました。その後、パパイヤ、グアバ、レモン、パッションフルーツなどの試験栽培にこうした経験が活かされました。
しかし、すべての熱帯果物がゴビ砂漠で栽培できるわけではありません。王さんはゴビ砂漠でパイナップルの栽培試験を10年余りも続けましたが、いまだに成功していません。
近年、甘粛省ではゴビ砂漠、砂地、砂漠化した荒地などの非耕地資源を利用した施設農業(yè)が大きな進展を遂げ、ビニールハウスの総面積は3萬700ヘクタールに達し、ゴビ砂漠に現れた新たな風景となりました。(提供/CRI)
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