中國メディアの毎日経済新聞は27日付で、中國では四輪足ロボットおよび四つ足ロボットの性能が急速に向上しており、輸出も急増していると紹介する記事を発表した。四輪足ロボットとは取り付けられた四つ足の先端に車輪があるロボットを指す。その高度な運(yùn)動(dòng)性能と「知性」が高く評(píng)価されているという。

【その他の寫真】

例えば、杭州宇樹科技が23日に発表した最新の産業(yè)のUnitree B2－Wの動(dòng)畫では、四輪足ロボットが急斜面の崖や階段を高速度で下ったり、悪路などを疾走する様子、人を乗せて進(jìn)む様子や、各種のジャンプを繰り返す様子が紹介されている。同社関係者によると既存のロボットに、2回連続のスピン、空中で３回転半してからの倒立、側(cè)転、ジャンプしての360度の回転、険しい地勢(shì)での疾走、最大40キロの重量物の運(yùn)搬、人1人を乗せての走行などの能力を追加したという。

浙江省のもう一つのロボット企業(yè)である杭州雲(yún)深処科技も約1カ月前に全地形対応クロスカントリーロボットの「山貓」を発表している。

浙江省ロボット産業(yè)発展協(xié)會(huì)の宋偉秘書長は、Unitree B2－Wや山貓について、業(yè)界では運(yùn)動(dòng)制御能力の飛躍が注目されていると説明した。険しい地形橫斷や荷重耐力、ジャンプ回転などを可能にするために極めて高度なアルゴリズムが採用されており、機(jī)械學(xué)習(xí)能力が強(qiáng)化されたという。

杭州宇樹科技の関係者は、Unitree B2－Wの學(xué)習(xí)能力について、「人の自転車の乗り方の習(xí)得に似ています。絶えず試行錯(cuò)誤して誤りを訂正することによって、最適な動(dòng)作戦略を見つけます」と説明した。

宇樹科技の関係者はさらに、モーター、減速機(jī)、ドライブ、バッテリー、各種センサーなどとハードウェアはいずれも自社開発したもので、ロボットの正確な動(dòng)力出力と運(yùn)動(dòng)制御を確保すると説明した。業(yè)界からは、四つ足ロボットの運(yùn)動(dòng)制御のアルゴリズムはほぼ限界に達(dá)しており、今後はハードウェアの向上が焦點(diǎn)になるという見方も出ている。

ただし、ソフトウェアの改良により、2025年にはロボットの「空間認(rèn)識(shí)知能」で新たな飛躍が成し遂げられる可能性が高いと主張する研究者もいる。

杭州雲(yún)深処科技の関係者によると、このほど送電やガス配給を行うシンガポールのSPグループに同社の産業(yè)用四つ足ロボットを納品した。送電が通るトンネルの巡回検査に使うためという。

シンガポールの地下電力伝送ケーブルトンネルは全長40キロで、保守要員は日常的に6キロまで歩いて、沿道のケーブルや計(jì)器などの設(shè)備を検査する。通常は2－3時(shí)間を要する作業(yè)という。この作業(yè)には時(shí)間と労力がかかるだけでなく、人為ミスなどのために危険な狀況が生じる恐れがある。

杭州雲(yún)深処科技のロボットは、自律的にトンネル內(nèi)で點(diǎn)検作業(yè)を行う?，F(xiàn)場(chǎng)投入に先立って、人に連れられてトンネル內(nèi)を往復(fù)し、位置把握や自立ナビゲーションの能力を?qū)W習(xí)した。また、不具合が生じたトンネル內(nèi)の施設(shè)の畫像を取り込むことで、不具合の識(shí)別能力を獲得した。実働中に仮に緊急事態(tài)が発生した場(chǎng)合には、地上に向けてただちに報(bào)告する。その後も時(shí)々刻々の狀況を知らせることで、人は現(xiàn)場(chǎng)に入らずに何が起こっているかを知ることができる。

杭州雲(yún)深処科技は産業(yè)用ロボットの輸出について「弊社はスマート巡回検査、緊急救援、セキュリティーなどで、すでに現(xiàn)場(chǎng)に投入されている標(biāo)準(zhǔn)プランがあり、海外での類似した狀況で直接に使うことができます。一方で、現(xiàn)地化されたサービスをしっかりと行うために、相手國側(cè)のパートナーとしっかり協(xié)力して、配置や研修、アフターサービスなどの問題を共同で解決しています」と説明した。

中國のロボット企業(yè)の強(qiáng)みの一つは、國內(nèi)にサプライチェーンが完備されていることだ。迅速な部品調(diào)達(dá)は、迅速に完成品を納品することに結(jié)びつく。さらには、製品コストを下げることにも役立っている。杭州宇樹科技はロボット犬の価格を2年前に、當(dāng)時(shí)の同類の製品よりも3000元（約6萬5000円）近く安価な1萬元（約22萬円）以下に引き下げた。今年には平均的に50萬元（約1100萬円）前後であるヒューマノイドロボットの価格を9萬9000元（約210萬円）に引き下げた。

杭州宇樹科技によると、同社の四足ロボット出荷臺(tái)數(shù)は世界全體の60％－70%を占める。電力の巡回検査や消防と救助、産業(yè)パークのセキュリティー業(yè)務(wù)などで利用されており、世界の半分以上の國と地域に向けて業(yè)務(wù)を展開している。

四つ足ロボットは今後、一般消費(fèi)者向けには「より面白くて実用的で、価格が手ごろ」という方向に向けて発展していくとされている。一方で、産業(yè)向けには「信頼性が高くて高負(fù)荷に対応し、強(qiáng)力な運(yùn)動(dòng)性能を持つ」方向が見込まれるという。（翻訳?編集/如月隼人）