2025年1月8日、中國メディアの中國新聞週刊は「誰が中國人をだましてミャンマーに行かせているのか」と題し、タイに滯在していた中國人俳優(yōu)が行方不明になった事件の背景として、ミャンマー北部で橫行している人身売買や詐欺事件について紹介した。

記事は、撮影のためタイに向かった中國の俳優(yōu)シンシン（星星）について、交際相手が5日に「3日正午ごろから音信不通になった」としてSNSで捜索を呼びかけて注目を集めたと紹介。タイメディアの報(bào)道として、同國のプラユット首相が7日の記者會見で、シンシンがミャンマー國內(nèi)で見つかったことを確認(rèn)したと述べ、現(xiàn)地警察も8日にシンシンが人身売買の被害に遭ったとの見方を示したことを伝えた。

そして、シンシンが「タイを中継地として第三國での撮影のために向かっていたが、最終的にミャンマーにだまされて入國した。ミャンマーに到著後、2?3日間の詐欺訓(xùn)練を強(qiáng)制された」と語り、「もし救出されなければ、中國人をだますことで生計(jì)を立てることになるのではないか」と恐怖感にさいなまれていたことを明かしたと紹介している。

その上で、近年、ミャンマー北部、特にカチン州やシャン州などでは中國人を標(biāo)的にした電信詐欺が多発していると指摘。被害者は主に、タイでだまされてミャンマーに入國させられ、そこで詐欺行為の教育を受け、詐欺グループの一員として強(qiáng)制労働に従事させられるとし、ミャンマー入國後は犯罪組織に監(jiān)禁されることになると説明した。

記事は、監(jiān)禁生活の中で被害者が隙を見て家族と連絡(luò)を取り、家族が中國大使館や警察に通報(bào)し、協(xié)力して被害者の救出を?qū)g現(xiàn)した事例を伝えるとともに、組織撲滅に向けた國際的な協(xié)力體制が築かれつつあると紹介。2023年7月には中國公安部がミャンマー北部に関連する犯罪に対する特別作戦を開始し、ミャンマー警察との協(xié)力を強(qiáng)化した結(jié)果、昨年末時點(diǎn)で12月末までに5萬3000人以上の犯罪者を逮捕したと伝えた。

また、國際警察組織のインターポールもミャンマー北部での人身売買や詐欺事件について「犯罪組織がこの地域を拠點(diǎn)にして國際的な規(guī)模で活動を拡大している」と警告しており、犯罪が単なる地域的な問題にとどまらず、世界的な規(guī)模での対策を必要とする問題に発展していることを強(qiáng)調(diào)したと紹介している。（編集?翻訳/川尻）