臺(tái)灣メディアのNewtalk（ニュートーク）新聞は11日付で、中國(guó)では最近になり、農(nóng)民工と呼ばれる労働者がビル屋上に登り、雇用側(cè)に「賃金を支払え、支払わないとここから飛び降りる」と要求する自殺未遂事件が多発していると伝えた。農(nóng)民工とは都市部で働く農(nóng)村出身者を指す。中國(guó)では1月29日に春節(jié)（舊正月）を迎える。中國(guó)人には、実家を離れて生活していても春節(jié)には帰省して家族団らんを過(guò)ごす習(xí)慣がある。賃金未払のために帰省も出來(lái)ない狀態(tài)であることが、農(nóng)民工の自殺未遂が多発している原因という。

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X（舊ツイッター）では、「李老師不是你老師（李先生はあなたの先生ではない）」のアカウント名を使うユーザーが、7日から10日までの間に、四川省宜賓市、甘粛省、河南省鄭州市、江西省南昌市、広東省、陝西省西安市などで農(nóng)民工が建物屋上に登り、賃金の未払いを訴えて支払わないと飛び降りると脅した事件が発生したと、映像を交えて紹介した。それ以前の1月4日にも広東省肇慶市で、労働者が市政府ビルの屋上に登って同様の行為をした。

當(dāng)局側(cè)は、このような抗議活動(dòng)を「違法な賃金の要求」であり「公共の秩序を亂した」として、少なくとも5日間の行政拘留を科すことにしている。行政拘留とは、警察など行政機(jī)関が違法行為に対して、軽微な違反と判斷した場(chǎng)合は、裁判なしで対象者に身柄拘束の処罰を科すことができる制度だ。

飛び降りると脅して賃金を要求する事件が多く報(bào)じられていることは、中國(guó)経済の悪化を反映している。不動(dòng)産市場(chǎng)が極端に低迷し、地方政府の債務(wù)が膨らむ狀況になって、建設(shè)業(yè)における賃金未払い問(wèn)題はますます深刻化している。底辺の労働者である農(nóng)民工は、しばしばその直接の犠牲者になっている。

以前は中國(guó)で賃金の未払いを求めるために飛び降りるという極端な手段はあまり見(jiàn)られなかったが、今ではよく伝えられるようになった。主な理由は、かつてはしばしば見(jiàn)られた、農(nóng)民工が賃金未払いの企業(yè)などに対して、街頭で橫斷幕を掲げて行う抗議活動(dòng)では、すぐに追い払われることが多いからだ。飛び降りると脅す行為はソーシャルメディアでより多くの関心を集めるので、警察や関連機(jī)関は広く批判されないよう対応せねばならない。さらに消防機(jī)関は最悪の事態(tài)を防ぐために地面にエアマットを敷くなどするため、行政側(cè)にとっては負(fù)擔(dān)が非常に大きくなる。

中國(guó)當(dāng)局は、悪質(zhì)な賃金未払いに対する取り締まりを強(qiáng)調(diào)し、法に基づき厳罰を科す方針だ。中國(guó)人民最高法院（最高裁）の発表によると、2024年1－11月に、全國(guó)の裁判所が受理した初審の労働爭(zhēng)議案件は59萬(wàn)件、初審の労働契約紛爭(zhēng)案件は66萬(wàn)件に上った。また、全國(guó)の裁判所で受理された賃金未払い絡(luò)みの刑事事件は約1000件で、労働報(bào)酬請(qǐng)求の初審の民事訴訟は約8萬(wàn)2000件だった。全國(guó)の裁判所は12月中旬までに、農(nóng)民工に関連する案件約6萬(wàn)9000件を処理し、裁判所の介入により農(nóng)民工に支払われた賃金は17億2000萬(wàn)元（約370億円）に達(dá)した。（翻訳?編集/如月隼人）