臺灣メディアの聯(lián)合新聞網(wǎng)はこのほど、中國大陸部の半導體関連企業(yè)が、極めて高額の報酬を用意することで技術関連などの人材を「闇雲(yún)に獲得」する狀況は過去のものになったと報じた。転換點は2023年だったという。

福建省アモイ（廈門）市に本社を置いてIT関連ビジネスの情報を扱う愛集微の調(diào)べによると、24年の中國大陸部の半導體企業(yè)の平均年俸は34萬元（約731萬円）で、博士號を持ち10年以上勤続した人の平均年俸は105萬元（約2260萬円）だった。半導體業(yè)界の賃金水準は依然として高い水準ではあるが低下傾向にあり、24年の半導體企業(yè)の社員募集では前年比で約4％下落した。

中國の調(diào)査會社であるCINNO Research（シノ?リサーチ）の調(diào)べによると、中國大陸部における22年の半導體事業(yè)への投資額は1兆5000億元（約32兆3000億円）で、前年の勢いを維持したが、23年には狀況が変化し、前年比22％減の1兆2000億元（約25兆8000億円）だった。24年にはさらに減少したとみられる。

主にデータセンターやクラウドコンピューティング環(huán)境で使用されるチップのDPUの設計會社の従業(yè)員によると、21年と22年には、開発従事者の賃金はそれまでの2倍から3倍になった。開発の中核的な役割を擔っていた人は賃金がそれ以上に上昇した。當時はDPUだけでなく、チップ設計分野全體が「怒濤の事業(yè)拡大」の狀態(tài)だった。

チップ設計のベンチャー企業(yè)は、潤沢な資本注入の支援を得て設立された。そして中國本土の主要なIC設計會社や多國籍チップ企業(yè)から人材を「怒濤」のように引き抜いた。最高ではそれまでの給料の6倍で引き抜かれた人もいる。このため、多くの技術者がスタートアップ企業(yè)に転職した。チップ設計の経験のない人が、ベンチャー企業(yè)でチップ設計を手掛けるようになった場合もある。

しかし23年には、中國大陸部での半導體産業(yè)への投資規(guī)模は縮小し始めた。チップ設計企業(yè)の増加も鈍化し始めた。ただし半導體産業(yè)全體は依然として高度成長期にあり、例えばチップ販売額は依然として著実に上昇している。

半導體業(yè)界の関係者からは、21年と22年の狀況が常軌を逸していたのであり、23年ごろから業(yè)界は理性を取り戻したとする聲が多く聞こえる。ある半導體テスト設備のベンチャー企業(yè)の社長は、「弊社はキャッシュフローに余裕がないため、昨年は賃上げも大規(guī)模な人材募集もせず、社內(nèi)で長年の経験を持つ従業(yè)員を引き留めるとともに、年功の淺い新人を採用し、育成に重點を置きました」と述べた。

人材あっせん業(yè)を手掛ける科鋭國際の王香靜上級採用マネージャーは「數(shù)年前には（業(yè)界の発展の）進展が早過ぎ、企業(yè)の雇用戦略が急進的過ぎて、人材と職務が合致しない現(xiàn)象が出ました。企業(yè)はこのことで、雇用戦略を次第に反省するようになりました」と説明した。また、集積回路の一部分野では、技術開発が一定の段階に達して急激な進展が見込みにくくなったことで、企業(yè)側(cè)は雇用コストを重視するようになったという。（翻訳?編集/如月隼人）