中國地質(zhì)調(diào)査局自然資源実物地質(zhì)資料センターと中國地質(zhì)大學(xué)（北京）の科學(xué)研究チームはこのほど、中國南西部のチベット自治區(qū)チャムド（昌都）市凍多村にある2カ所の恐龍足跡化石群の中から、現(xiàn)在知られている中で世界最小の龍腳類恐龍足跡化石を発見したことを明らかにしました。関連論文は國際的な古生物學(xué)學(xué)術(shù)誌の『ヒストリカル?バイオロジー』に掲載されました。

中國地質(zhì)調(diào)査局自然資源実物地質(zhì)資料センターのチームは2023年7月に調(diào)査のためにチャムド市カルプ區(qū)北部に調(diào)査に訪れた際、村道の両側(cè)の巖の壁に爬蟲類の足跡が殘っていることを偶然に発見しました。自然資源実物地質(zhì)資料センター側(cè)はその後、中國地質(zhì)大學(xué)（北京）の生痕化石學(xué)の専門家と合同調(diào)査を行いました。

恐龍の生痕が発見されたのはジュラ紀(jì)中期の東大橋組層と呼ばれる地層で、今から約1億7000萬年から1億6600萬年前のものです。恐龍の足跡が発見された地層と隣接する層からは微生物層、古代藻類の痕跡、石針（化石や鉱物の針狀の構(gòu)造物）、海洋生物の痕跡、スコーン（特定生物の痕跡化石の一種）が見つかりました。このことは、この場所が淺い水域で、流れが穏やかな場所であり、その環(huán)境が恐龍をこの地に引き寄せ、足跡化石が多く殘ったことを示しています。調(diào)査隊が発見した足跡化石が存在する2カ所では、初期の龍腳類恐龍と獣腳類恐龍の足跡化石が見つかりました。中でも龍腳類恐龍の足跡は長さが8．8センチから15．5センチで、これまで記録された中で最小の龍腳類恐龍の足跡です。

今回発見された足跡化石の証拠は、中國西南地方の東部はかつて古テティス海の一部であり、ジュラ紀(jì)中期の恐龍は主に龍盤類だったというこれまでの仮説の信頼性をさらに高めました。（提供/CRI）