2025年1月14日、中國の週刊誌?南風窓は、中國の薬品集中的調(diào)達制度によって輸入薬が厳しい狀況に追い込まれている一方で、「完全撤退」には至らないとする記事を掲載した。

記事は、中國の集中的調(diào)達制度による薬品価格引き下げが企業(yè)の利益を圧迫していることで、米國製薬企業(yè)の中國市場撤退が相次いでいると紹介。集中的調(diào)達は薬価引き下げを目的として導(dǎo)入した、病院などが一定の數(shù)量を一括調(diào)達する制度で、醫(yī)療費が削減される一方、製薬企業(yè)にとっては利益率が低下し、販売継続が難しくなるという問題も生じ、特に抗がん剤や慢性疾患の薬など高額な薬品が大きな影響を受けたと解説した。

このような狀況において、米國製薬企業(yè)は販売戦略を変更したり、製品の価格を見直したりするなどの対応を行っていると伝える一方、価格競爭で強みを持つ中國の製薬企業(yè)は、集中的調(diào)達を利用して急速に市場シェアを拡大しているとした。そして、米國企業(yè)は今後の市場戦略を再考し、価格競爭の激化や集中的調(diào)達制度に対応する中でどのように利益を確保するかという課題に直面していると伝えた。

記事はまた、高齢化や新薬価格の高騰を背景にジェネリック醫(yī)薬品が世界的に巨大な市場を形成しており、中國でも集中的調(diào)達制度で利用される醫(yī)薬品の大部分がジェネリック醫(yī)薬品であると紹介。多くのジェネリック薬で激しい価格競爭が繰り広げられていることにより、ジェネリック薬の生産に依存する中國企業(yè)は利益が圧迫されており、研究開発資金が不足する中でイノベーション薬への転換を模索しつつあると指摘した。

一方で、ジェネリック醫(yī)薬品の集中的な調(diào)達によって苦境に立たされる輸入薬について、「中國市場からの完全撤退」を斷言するのは時期尚早だと指摘。特に、がん、神経系疾患、希少疾患といった分野では、現(xiàn)在も輸入薬が比較的優(yōu)れた効果を持ち、國內(nèi)での代替は容易ではないことから「外資系企業(yè)がこの市場を放棄することは考えにくい」との見方を示した。

記事は、中國のイノベーション薬市場規(guī)模が1000億元（約2兆1000億円）を超え、研究中の新薬數(shù)が世界で2位となるなどの進展がみられるとともに、政府も研究開発投資を促進していると紹介した上で、専門家が「ターゲットを見つけ、より多くのイノベーション薬を開発することが、中國製薬工業(yè)の未來を切り開く道だ」と指摘したことを伝えた。（編集?翻訳/川尻）