2025年1月20日、獨(dú)國(guó)際放送局ドイチェ?ヴェレの中國(guó)語(yǔ)版サイトは、経済の先行きが不透明な中國(guó)で、若い世代が貯蓄に熱中していると報(bào)じた。

記事は、中國(guó)のSNS「小紅書」（RED）では、30代ユーザーの多くが晝食代や買い物の支出を減らす方法をシェアしており、「少花銭（少ない出費(fèi)）」に関連する投稿は150萬(wàn)件以上、総閲覧回?cái)?shù)は1億3000萬(wàn)回を超えているとした上で、中國(guó)EC大手アリババに就職し、安定した給料を得ている26歳の女性?蘇（スー）さんが「インターネット業(yè)界の不安定さを感じる」とし、衝動(dòng)的な消費(fèi)を大幅に控えて月収の約100倍に相當(dāng)する200萬(wàn)元（約4100萬(wàn)円）を目標(biāo)に長(zhǎng)期的な貯蓄計(jì)畫を立てたことを明らかにしたと紹介した。

そして、支出削減の動(dòng)きはデータにも表れており、中國(guó)の人気オンライン資産運(yùn)用サービス「余額寶」によると、昨年末の時(shí)點(diǎn)で「00後」（2000年代生まれ）の若者の平均月間預(yù)金回?cái)?shù)が20回と同年5月から倍増し、1人當(dāng)たりの平均預(yù)金殘高も前年同期比10％増の3000元（約6萬(wàn)2000円）に達(dá)したと紹介。中國(guó)政府が國(guó)內(nèi)総生産（GDP）の成長(zhǎng)を保つために國(guó)內(nèi)消費(fèi)の拡大を目指しているものの、こうした節(jié)約の動(dòng)きが內(nèi)需に悪影響を及ぼす可能性が専門家から指摘されており、自動(dòng)車や日用品価格の低下が続いていると伝えた。

また、現(xiàn)在の節(jié)約志向は1980～90年代生まれの間で流行した「月光族」（給料をその月のうちに使い切る）とは対照的であり、現(xiàn)在の若者は「最悪の事態(tài)に備える」生存戦略を採(cǎi)用していると解説。ジョンズ?ホプキンス大學(xué)の洪浩峰教授が「新型コロナや経済低迷、ハイテク産業(yè)と民間企業(yè)への締め付けが、若者を悲観的にさせている」との見方を示したことを紹介した。

記事は、失業(yè)率の上昇や雇用も若者の生活に影響を與えている要素であるとし、16～24歳の失業(yè)率が2023年6月に21．3％と過去最高を記録し、政府が統(tǒng)計(jì)発表を一時(shí)中斷し、計(jì)算方法を変更する事態(tài)に至ったとも指摘。若者の間では安定した「鉄飯碗」と呼ばれる政府機(jī)関や國(guó)有企業(yè)への就職を目指す傾向が強(qiáng)まっており、その一例として「安定」を第一の理由として教師の職を選び、月収1萬(wàn)元（約21萬(wàn)円）のおよそ80％を貯蓄に回しているという26歳の李（リー）さんの事例を取り上げた。

このほか、「躺平（寢そべり）」や「內(nèi)巻（無(wú)意味な內(nèi)部競(jìng)爭(zhēng)）」といった言葉が若者の間で流行する背景には、若者たちの経済的なプレッシャーに対する不満があるとも指摘。若者の消費(fèi)抑制は中価格帯の製品やサービスの需要を低下させ、経済成長(zhǎng)を長(zhǎng)期的に鈍化させる可能性があるとの警告も出ているとした。その上で「昨年、中國(guó)の経済成長(zhǎng)率は5％を達(dá)成したものの、今後數(shù)年間は成長(zhǎng)鈍化が予測(cè)されている」と伝えている。（編集?翻訳/川尻）