中國(guó)メディアの騰訊網(wǎng)は21日、春節(jié)（舊正月）の連休期間中の日本行き航空券の価格が急騰しており、歐州行きの航空券よりも高くなっていると報(bào)じた。

中國(guó)の今年の春節(jié)連休期間は1月28日から2月4日までの8日間。この期間に、日本にも大勢(shì)の中國(guó)人観光客がやってくると見(jiàn)られている。

騰訊網(wǎng)の記事は「ここ數(shù)日、驚くべき現(xiàn)象を発見(jiàn)した。今年の春節(jié)は、北京、上海から東京、大阪、札幌などに向かう一部の航空券の価格が、歐州行きの航空券の価格とほぼ同等か、それ以上に高くなっている」と伝えた。

記事によると、中國(guó)最大手のオンライン旅行予約サイト?攜程（トリップドットコム）では、春節(jié)の連休期間中の北京と東京、大阪を結(jié)ぶ中國(guó)國(guó)際航空のエコノミークラスの往復(fù)航空券は最も高いもので9595元（約20萬(wàn)5000円）に上った。一方、同期間、同航空會(huì)社の北京-ローマ便往復(fù)は9639元（約20萬(wàn)6000円）、北京-マドリード便往復(fù)は8406元（約18萬(wàn)円）だった。また、北京-札幌便往復(fù)では1萬(wàn)4939元（約32萬(wàn)円）なのに対し、北京-パリ便往復(fù)は1萬(wàn)1109元（約23萬(wàn)8000円）だったという。

他の航空會(huì)社も同様で、南方航空の北京-東京便のエコノミークラス往復(fù)（以下同）は8076元（17萬(wàn)2000円）、同期間の北京-ロンドン便は8424元（約18萬(wàn)円）とほぼ同等。東方航空の上海-東京便は1萬(wàn)655元（約22萬(wàn)8000円）なのに対し、上海-ローマ便は9099元（約19萬(wàn)5000円）だったとのこと。また、格安航空會(huì)社大手の春秋航空でも、春節(jié)期間中の日本往復(fù)便は7000元（約15萬(wàn)円）に達(dá)しているという。

記事は、トランジットや深夜便などは多少割安ではあるものの、それでもかなり高い印象だと言及。日本の観光庁が1月に発表したデータでは、中國(guó)からの訪日客が前年の約2．9倍に増えていることが分かったとし、「春節(jié)が近づく中、日本行きの航空券価格の高騰は、（中國(guó)）國(guó)內(nèi)の日本旅行への熱が再び高まっていることを示している」と評(píng)した。

また、こうした?jī)A向の背景として、日本が昨年、中國(guó)人向けビザの発給要件を緩和したことがあると指摘した。日本政府は中國(guó)人向けに10年有効のビザを新設(shè)したほか、団體旅行ビザの滯在可能日數(shù)を15日から30日に延長(zhǎng)した。記事によると、北京管轄區(qū)域のビザ申請(qǐng)では、在職証明の提出は不要、給與の入出金記録を資産條件として利用することが可能、納稅証明書(shū)の提出は必要だが納稅額はゼロでもいいなど、手続き條件が大幅に緩和されているという。

記事ではこのほか、円安が続いていること、中國(guó)人俳優(yōu)がタイで拉致された事件により?yáng)|南アジア旅行を取りやめる人が増えていることも、日本旅行人気を後押ししていると言及。特に日本には「安全、安心」という印象があり、海外旅行に安全性を求める中國(guó)人にとっては非常に魅力的な旅行先になっているとした。

さらに、実際の旅行體験からも日本の人気はうかがえるとし、「日本では夏の花火大會(huì)から冬の雪祭りまで、年間を通じてさまざまなイベントが開(kāi)催され、豊かな地域文化、伝統(tǒng)行事、地元グルメを體験することができる。これらは非常に評(píng)判が良く、（中國(guó)）國(guó)內(nèi)のソーシャルメディア上でも強(qiáng)い“吸引効果”を生んでいる」と説明した。

そして、日本でオーバーツーリズムや観光業(yè)界の人手不足が問(wèn)題となり、観光地の宿泊料金が高騰する中にあっても外國(guó)人観光客が減少する気配はないことに觸れた上で、「2025年には中國(guó)から日本への航空券の価格が高騰を続け、連休には事前にチケットを購(gòu)入することが必須となることは目に見(jiàn)えている」と伝えている。（翻訳?編集/北田）