シンガポール華字メディアの聯(lián)合早報は20日、「中國の不動産市場に回復(fù)の兆しも、不動産大手の財務(wù)狀況は依然苦しい」とする記事を掲載した。

記事によると、中國の不動産市場は政策による刺激の下で回復(fù)の兆しが現(xiàn)れているが、不動産開発大手の萬科や碧桂園は依然として深刻な財務(wù)狀況に陥っており、「次の恒大はどこになるのか」という憶測が世間で飛び交っている。アナリストらは、まだ回復(fù)途上にある業(yè)界の信頼への再度のダメージを避けるべく、政府は國有企業(yè)が主要株主に名を連ねる萬科の救済に全力を盡くすだろうと予想している。

萬科の祝九勝（ジュウ?ジウション）最高経営責(zé)任者（CEO）が警察に連行されたとの報道を受け、同社の株価は「音を立てて」下落した。米ブルームバーグは20日、事情に詳しい関係者の話として、萬科が本社を置く広東省深セン市の當(dāng)局が非公開の會議を17日に開き、同社について協(xié)議したと報じた。萬科の筆頭株主は同市が監(jiān)督する國有企業(yè)の深セン地下鉄。市當(dāng)局は會議で、萬科の業(yè)務(wù)を安定的に維持する方針を打ち出した。會議では、次のステップへの道筋をつけるため、萬科の貸借対照表と不動産プロジェクトを評価する新たな監(jiān)査法人と財務(wù)アドバイザーを起用する計畫も示されたという。

萬科が1年以內(nèi)に返済期限を迎える國內(nèi)債務(wù)は約326億4500萬元（約6855億4500萬円）で、今年第1四半期は債務(wù)返済のピーク期となっている。萬科の昨年の新築住宅販売額は前年比34．8％減の2446億8000萬元（約5兆1382億8000萬円）だった。

ブルームバーグ?インテリジェンスのアナリスト、クリスティ?フン氏は「萬科の短期債務(wù)に対する現(xiàn)金カバー率は2004年以降で最も低い水準(zhǔn)にあるため、政府による救済がなければ、同社の流動性は今年、限界に達する可能性がある」と指摘する。

ブルームバーグによると、2023年にドル建て債のデフォルト（債務(wù)不履行）に陥った碧桂園は、債務(wù)再編計畫について2月末までに債権者と合意に達する見通しを示した。香港の裁判所が清算申し立てに関する審理を延期し、同社が債務(wù)計畫に取り組める時間を増やした。次回の審理は5月26日に設(shè)定された。

低迷が続く不動産部門の支援に向け、政府が昨年9月に刺激策を打ち出したことを受け、市場には回復(fù)の兆しが現(xiàn)れている。國家統(tǒng)計局によると、昨年12月の主要70都市の新築住宅価格（政府支援住宅を除く）は前月比0．08％低下と1年半ぶりの前月比橫ばいとなった。（翻訳?編集/柳川）