2014年9月26日、中國交通運(yùn)輸部が主管する中國交通新聞網(wǎng)は23日、「プロの知恵が中國高速鉄道の自信を伝える＝溫州高速鉄道事故に対するメディアの対応に関する教訓(xùn)と世論誘導(dǎo)に関する思考」と題する記事を掲載し、「中國の高速鉄道は危険だ」などと、3年前の事故直後に浴びせられたメディアやネットユーザーからのバッシングを批判した。

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事故は2011年7月23日夜、雷雨の中、浙江省溫州市內(nèi)の高速鉄道高架上に停止していた列車に後続の列車が追突。中國政府の発表によると、乗客ら40人が死亡する大慘事になった。後続列車の一部は、高さ20數(shù)メートルの高架から落下したり、宙づりになったりした。

事故をめぐっては、海外メディアのみならず中國國內(nèi)でも中國高速鉄道の安全性を疑問視する記事が連日報(bào)じられた。さらに、鉄道當(dāng)局が事故車両の一部を高架下に埋めるなどしたため、ネットユーザーからも「事故隠し」などの批判が続出。急きょ事故現(xiàn)場を視察した溫家寶首相（當(dāng)時）は「斷固とした事故原因の真相究明」を約束した。

記事は事故後、中國高速鉄道の建設(shè)工事は一時中止処分を受け、11年中に営業(yè)距離8000キロ到達(dá)という目標(biāo)を果たすことができなかった。また、海外十?dāng)?shù)カ國を相手に進(jìn)めていた輸出交渉もすべて破棄されたと指摘。當(dāng)時のメディアやネットの過熱ぶりを批判し、専門家による冷靜な検証を重んじるべきだったと結(jié)論づけている。

事故に関しては今年4月、北京の裁判所で著名な中國人ブロガーが「鉄道省は外國人犠牲者に高額賠償金を払う」などの虛偽情報(bào)を中國版ツイッターで流したとして、懲役3年の実刑判決を受けた。判決に続き、事故から3年以上たって飛び出した官製メディアによる反論は、特にネット世論が社會的影響力を高める現(xiàn)実に中國政府が神経を使っている様子をもうかがわせている。（編集/KU）