トランプ大統(tǒng)領(lǐng)が國際枠組みから相次ぎ脫退、中國にチャンス到來？―中國メディア

2025年1月22日、中國メディアの観察者網(wǎng)は、トランプ米大統(tǒng)領(lǐng)が就任直後から続々と國際組織からの脫退を表明していることについて、中國にとって大きなチャンスになると報(bào)じた。

記事は、20日に2期目の大統(tǒng)領(lǐng)に就任したトランプ氏が就任早々、世界保健機(jī)関（WHO）と「パリ協(xié)定」からの脫退を発表し、世界的な関心を集めたと紹介。トランプ大統(tǒng)領(lǐng)がWHO脫退の理由として、新型コロナウイルスへの対応失敗と、「政治的影響を受けていないことを証明できていない」ことを挙げ、「パリ協(xié)定」をめぐっては中國が十分な対策を講じていないことを暗に指摘したと伝えた。

また、國際的な団體や枠組みからの脫退ラッシュは第1次トランプ政権でも行われ、2017年には「パリ協(xié)定」から、20年にはWHOからそれぞれ脫退することを決定したと指摘。バイデン政権誕生によってこの決定は撤回されたものの、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)が新政権発足直後に再び脫退を表明したと紹介している。

その上で、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)による「脫退」ラッシュについて、米國が気候変動と公衆(zhòng)衛(wèi)生分野をはじめとする世界的なガバナンスからの後退を示すとの分析があることを指摘。一方、中國は気候ガバナンスにおいて著実に進(jìn)展を遂げ、2060年までにカーボンニュートラルを?qū)g現(xiàn)する誓約をしており、専門家が中國が今後気候問題においてより大きなリーダーシップを発揮する機(jī)會を得たと論じていることを紹介した。また、公衆(zhòng)衛(wèi)生分野においても中國は引き続きWHOを支持し、WHOが世界の公衆(zhòng)衛(wèi)生ガバナンスにおいて中心的な役割を果たすことを強(qiáng)調(diào)していると伝えた。

記事は、グローバルな気候変動や公衆(zhòng)衛(wèi)生分野のリーダーシップが自然と中國に移行する可能性がある一方で、その過程では新たな試練も伴うとの見方が出ていると紹介。華東師範(fàn)大學(xué)の政治學(xué)教授であるマオニー氏が「中國は気候変動と公衆(zhòng)衛(wèi)生の分野においてより強(qiáng)い責(zé)任感を持っているものの、WHOが効果的に感染癥など世界的な危機(jī)を改善していくためのガバナンスには依然として困難が伴っており、さらなる國際的な協(xié)力が必要だと指摘したことを伝えた。（編集?翻訳/川尻）