2025年1月30日、仏國際放送局RFI（ラジオ?フランス?アンテルナショナル）の中國語版サイトは、米國が世界保健機(jī)関（WHO）から脫退する問題について「米國の抜けた穴を中國が埋めるのか」と題した記事を掲載した。

記事は、トランプ米大統(tǒng)領(lǐng)が就任初日の20日にWHOから脫退する大統(tǒng)領(lǐng)令に署名したと紹介。トランプ氏は、米國のWHOへの拠出金に対し、中國の拠出額が著しく少ないこと、WHOが新型コロナウイルスの起源調(diào)査に関して中國の「不適切な政治的影響」を受けたことを不満に感じていると伝えた。

また、米國の脫退はWHOにとって深刻な打撃となるとし、23年にはWHO予算の18％を擔(dān)うなど米國が長年にわたり多額の資金を拠出してきたこと、多數(shù)の公衆(zhòng)衛(wèi)生専門家も派遣してきたことを指摘。脫退によってポリオ根絶や母子保健、新型ウイルス研究などの國際的な保健事業(yè)が停滯する可能性があるとした。また、米國の疾病予防管理センター（CDC）を含む関連機(jī)関の活動にも支障が生じ、インフルエンザワクチン成分の決定やWHO管理の遺伝子データベースへのアクセスが制限されることで、米國のワクチン?醫(yī)薬品開発にも悪影響を及ぼす恐れがあるとの見方も示した。

その上で、スタンフォード大學(xué)フーバー研究所のケネス?バーナード研究員が「この空白は中國が埋めることになり、米國の利益にならない」と語るなど、米國のWHO脫退について専門家からは中國が國際保健の主導(dǎo)権を握る可能性を高めることに繋がるとの指摘が出ていることを紹介した。

記事は、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)がWHO脫退を?qū)g現(xiàn)させるには、議會の承認(rèn)と本會計年度の拠出金支払いが必要となると紹介。WHOが先日発表した聲明の中で、トランプ氏の決定に対し「遺憾」の意を示すとともに、「米國がこの問題を再考することを望むとともに、米國との協(xié)力関係を維持するために建設(shè)的な対話を期待している」とコメントしたことを伝えた。（編集?翻訳/川尻）