2025年2月2日、新華社は、中國卓球協(xié)會の會長が國際卓球連盟（ITTF）などに対して、國際大會への強(qiáng)制參加制度撤廃を含む提案を行ったと報(bào)じた。

記事は、先月30日より行われている卓球の國際大會シリーズ?WTTシンガポールスマッシュ2025の開幕前に、中國卓球代表と中國卓球協(xié)會が世界ランキングやWTTシリーズ大會の制度に関して、ITTFやWTTと意見交換を行ったと紹介。その際に中國卓球協(xié)會の劉國梁（リウ?グオリアン）會長が四つの提案を行ったと伝えた。

記事によると劉會長はまず、例えば五輪などの大規(guī)模大會後に世界ランキングを12～18か月間非公開にできるといった「選手が個(gè)人的な理由により提出する合理的かつ特殊な狀況下での世界ランキング非公開制度」の導(dǎo)入を提案。五輪などトップクラスの國際大會に全力を注ぎ優(yōu)勝した選手などは大會終了後に長期間の調(diào)整、計(jì)畫、リフレッシュが必要であり、選手を尊重し守るためにも制度の導(dǎo)入を検討すべきとした。

次に、選手に過度な心理的?身體的負(fù)擔(dān)を強(qiáng)いることになるため、國際大會への強(qiáng)制出場制度を廃止し、その代わりにポイントや賞金などの他のインセンティブ政策を通じて選手の出場を促しつつ、選手自身が出場を決定する権利を尊重するべきだと提起した。

また、WTTに対しては最高レベルのグランドスラム4大會とチャンピオンシップ6大會において、五輪や世界選手権のチャンピオンなど功績ある選手に対してワイルドカードなどの形式で個(gè)別に出場枠を提供することを提案。功績ある選手へのリスペクトと配慮を示しつつ、大會主催者やファンにとってもメリットがあるとした。

さらに、現(xiàn)在の過密なWTT年間スケジュールを見直し、各國?地域の內(nèi)部大會、クラブ大會、リーグ戦を開催するための期間を確保することも要求。これにより、選手たちが年間スケジュールにリズム感をもって大會、トレーニング、調(diào)整を行えるようになり、怪我の防止につながるとしたほか、クラブ大會、リーグ戦などの活性化を通じて、卓球界の新たな発展の形を模索することにもつながるとの考えを示した。

記事は、劉會長による提案の背景として、パリ五輪金メダリストである中國の樊振東（ファン?ジェンドン）と陳夢（チン?モン）が、五輪後の大會棄権による大きな罰則を理由として世界ランキングからの離脫を発表し、大きな波紋を呼んだことを紹介。その上で、提案を受けたITTFのペトラ?ソーリン會長が「中國協(xié)會の意見と提案に感謝する。選手こそが競技の発展と大會體系の構(gòu)築の核であり、その要求を重く受け止める」とコメントしたことを伝えている。（編集?翻訳/川尻）