中國ではエンジン車を扱う従來型の自動(dòng)車修理業(yè)界が「前門の虎、後門の狼」?fàn)顟B(tài)だ。電気自動(dòng)車（EV）など新エネルギー車（新エネ車）の普及で、エンジン車の取り扱いが減って業(yè)績が悪化し、またEVを扱う修理店に転換しようとしても、技術(shù)面や契約上の問題があり、容易ではないという。一方で、新エネ車の修理については人材が極端に不足している。中國メディアの中國新聞社が伝えた。

自動(dòng)車部品の製造販売などを行う南京愛福路汽車科技が設(shè)立した、ビッグデータを利用して自動(dòng)車市場の動(dòng)向を研究するF6大數(shù)拠據(jù)研究院が発表した関連白書によると、2024年の自動(dòng)車アフターサービス市場の産業(yè)規(guī)模は前年比で1％減少したとみられる。取り扱い臺數(shù)は業(yè)界全體として前年と比べて橫ばいだが、半數(shù)以上の店舗が前年比でマイナス成長になった。業(yè)務(wù)面では、修理やタイヤ販売數(shù)は前年比で4％増だったが、それ以外の業(yè)務(wù)は減少した。また、店舗の54％で取り扱い臺數(shù)が前年よりも減り、13％では25％以上の減少だった。

また、自動(dòng)車の持ち主が年間で自動(dòng)車を維持するために投じる金額は22年から24年まで、1臺當(dāng)たり2500－2600元（約5萬2000－5萬4000円）の間で橫ばいだった。24年には車の持ち主の72％が、自動(dòng)車の維持に投じる金額を前年に比べて増やさなかった。自動(dòng)車保有者が維持のために投じる金額が伸びないことも、自動(dòng)車のアフターサービス業(yè)界の成長を抑制する要因になっている。

中國には22年時(shí)點(diǎn)で約90萬社の自動(dòng)車修理店があったが、多くが撤退した。今後5年以內(nèi)に自動(dòng)車修理店の半數(shù)が閉店する可能性があるとする予測も出ている。特に苦境にあるのは中小の自動(dòng)車修理店で、途虎養(yǎng)車、天貓養(yǎng)車、京東養(yǎng)車などの新興のインターネット自動(dòng)車修理チェーンに加盟する動(dòng)きが進(jìn)行している。

F6大數(shù)拠據(jù)研究院によれば、24年上半期には自動(dòng)車のアフターサービスを手掛ける中大規(guī)模のチェーン店舗の自動(dòng)車取り扱い臺數(shù)は前年よりも5％増加し（洗車を除く）、小規(guī)模のチェーン店舗の取り扱い臺數(shù)は4％減少した。店數(shù)が増えているために、1店舗あたりの臺數(shù)は前年とほぼ同じだった。規(guī)模が大きい場合には狀況が比較的良好だが、規(guī)模が小さければ苦しい経営を強(qiáng)いられていることになる。

関連する業(yè)者の一人は、「今後しばらくは、エンジン車の保守修理が自動(dòng)車修理店の主力業(yè)務(wù)であり続けますが、徐々に新エネ車の修理市場に転換せざるをえません」と述べた。市場に新しく投入された新エネ車も、月日が経過することで使用期間は必然的に長くなる。そのことで、新エネ車の修理業(yè)務(wù)の比重が増加するのは必然だ。

しかし、従來型の修理店が新エネ車に対応するようになったとして、売り上げを維持できるかどうかは別問題だ。ドイツに本拠を置く大手経営戦略コンサルタントのローランド?ベルガーはEVについて、タイヤ、衝撃吸収器、冷卻液などの消耗品で自動(dòng)車修理店の売り上げにより大きく貢獻(xiàn)する一方、エンジンの點(diǎn)検やオイル交換などの売り上げは消滅すると指摘。またＥＶではブレーキにエネルギー回生システムが導(dǎo)入されているので、ブレーキ関連の売上高も減少すると指摘し、総合的に見れば、自動(dòng)車を維持するために必要な費(fèi)用は34％程度減少するとの予測を示した。

EVでは、電池、電動(dòng)モーター、電子制御の「3電システム」が最も重要な役割を果たしており、保守點(diǎn)検の中核でもある。一方でEVを製造する自動(dòng)車會社は、自社製の自動(dòng)車の修理保守は系列下の4S店でのみ行うとの規(guī)則を設(shè)けている。4S店とは自動(dòng)車の販売、修理、部品販売、情報(bào)関連の全てを扱う店舗のことだ。

仮に、系列4S店以外の自動(dòng)車修理店がEVの修理を行おうとしても、部品には高度な技術(shù)が投入されており、さらに部品のほとんどが特定車種の専用品だ。車載チップなどが含まれる場合もあり、メーカーの系列の外で部品を見つけることは難しく、仮に見つかったとしても、いくつかの機(jī)能が使用できなくなる可能性がある。そのため、ＥＶなど新エネ車の場合、メーカーの系列外の修理店で扱うケースはほとんどないという。

一方で、新エネルギー車は高度に自動(dòng)化された內(nèi)部構(gòu)造を持ち、従來の自動(dòng)車修理知識に加え、回路や電子に関する知識も必要だ。このため、人材が極端に不足している。現(xiàn)実問題として、EVの保有臺數(shù)が増加し続ける中で、多くの所有者が「車を買うのは簡単だが、修理するのは難しい」と感じている。修理費(fèi)用が高い、修理に時(shí)間がかかる、修理拠點(diǎn)が少ないといった問題が依然として存在している。

ただし業(yè)界の専門家の間には「アフターサービス市場は5年遅れて発展する」との法則が新エネ車にも當(dāng)てはまり、アフターサービスをめぐる狀況は改善されていくとする見方もある。また、交通運(yùn)輸部や生態(tài)環(huán)境省といった中央政府関連部門がこれまでに連名で発表した「自動(dòng)車修理技術(shù)情報(bào)公開実施管理法」は、新エネ車の製造企業(yè)はその製品に関連する修理技術(shù)資料を公開することを義務(wù)付けた。24年4月1日施行の國家標(biāo)準(zhǔn)である「汽車維修業(yè)経営業(yè)務(wù)條件」も、新エネ車修理に関する新たな要件を追加した。このような政府の対応は、新エネ車修理業(yè)界の健全で規(guī)範(fàn)的な発展を促進(jìn)すると期待されている。（翻訳?編集/如月隼人）