2025年2月10日、中國(guó)メディアの環(huán)球時(shí)報(bào)は、観光が日中関係の改善に大きな役割を果たしているとする米メディアの報(bào)道を紹介する記事を掲載した。

記事が引用したのは、米オンライン新聞クリスチャン?サイエンス?モニター（CSM）の7日付報(bào)道。CSMは、東京の淺草寺で人力車観光ガイドを務(wù)める稲垣一郎さんが近ごろ、これまで特に明かす必要もないと考えていた「かつて北京で4年間生活し、流ちょうな中國(guó)語(yǔ)を話せる」ことについて、自身の仕事における最大の武器になりつつあると感じ始めたと紹介している。

そして、昨年中國(guó)から日本を訪れた観光客が前年比約3倍の700萬(wàn)人近くに達(dá)したことに觸れ「日中両國(guó)間でここ數(shù)年続く対立感情が和らいだことで、昨年が観光業(yè)にとって輝かしい1年になった」と解説。中國(guó)人観光客曰く、日本観光の魅力が昨今の円安だけによるものではなく「旅を終えた時(shí)に、歴史的な敵対意識(shí)や領(lǐng)土紛爭(zhēng)の中で見(jiàn)失われていた日本に対する親近感に気付かされること」にもあると紹介し、観光が國(guó)民感情に與えるポジティブな影響を示唆した。

また、日本のシンクタンク「言論NPO」と中國(guó)外文局が昨年12月に実施した世論調(diào)査で、日中両國(guó)の約90％の人が相手國(guó)に対して「良い印象を持っていない」と回答する結(jié)果になった一方、訪日経験者の55％が日本の印象を「良い」または「比較的良い」と答えており、未経験者の3％未満を大きく上回っていたことを指摘。実際に日本に行くことが、日本に対する印象が大きく変える要因になるとの見(jiàn)方を示している。

記事は、稲垣さんが中國(guó)語(yǔ)能力を生かし、中國(guó)のソーシャルアプリを利用して積極的に中國(guó)人観光客向けのサービスを展開(kāi)していることを紹介。日本ではホテルの価格上昇といった問(wèn)題が発生することから、大量のインバウンド観光客に対する不満の聲も出ている一方で、稲垣さんが「われわれガイドにとってはとてもいいことだ」と語(yǔ)ったことを伝えた。（編集?翻訳/川尻）