2025年2月10日、仏國際放送局RFI（ラジオ?フランス?アンテルナショナル）の中國語版サイトは、春節(jié)（舊正月）の訪日中國人観光客の行動(dòng)に変化が見られたと報(bào)じた。

記事は、1月28日から8日間の春節(jié)大型連休中に中國から多くの観光客が日本を訪れたと紹介。正式な統(tǒng)計(jì)は未発表であるものの、各地の観光協(xié)會などの情報(bào)によると、訪日中國人観光客は前年同期比3倍前後にまで増加したとみられると伝えた。

そして、今年の春節(jié)に訪日した中國人観光客の間では、消費(fèi)傾向に変化が見られたと指摘。中國?臺灣市場向けのインバウンド観光をプロモーションする日本企業(yè)、インターセクト?コミュニケーションズによる調(diào)査では、主な訪日目的が「グルメ」「溫泉體験」「冬景色の鑑賞」「ショッピング」の順となっており、かつての「爆買い」から、食文化の體験や観光そのものを重視する傾向が強(qiáng)まっていることが見て取れるとしたほか、各地の飲食店や壽司店などでは、多くの中國人観光客が日本の味を楽しむ姿が見られたと紹介した。

また、今年の春節(jié)連休では東北地方を訪れる中國人観光客が大幅に増加したと伝え、特に宮城県の蔵王キツネ村、山形県の蔵王の樹氷や銀山溫泉を巡る周遊バスツアーが人気で、予約數(shù)が昨年の2倍以上に達(dá)したと紹介。福島県の大內(nèi)宿や青森県の奧入瀬渓流、八甲田山を巡る冬季アクティビティーも注目を集めたとし、これらのスポットは中國のSNSでも「一生に一度は訪れたい場所」として話題になっていると伝えた。

さらに、ここ數(shù)年中國人観光客の間で日本の名門大學(xué)訪問がブームになっており、今年の春節(jié)連休でも東京大學(xué)や慶応義塾大學(xué)、早稲田大學(xué)、北海道大學(xué)などの名門校に多くの中國人観光客が訪れたとし、この現(xiàn)象がかつての「爆買い」にちなんで「爆入學(xué)」とも呼ばれていると紹介。東京大學(xué)の公式データによると、昨年11月時(shí)點(diǎn)で在籍する留學(xué)生5231人のうち、約7割（3545人）を中國本土出身者が占めているとのデータを合わせて示した。

記事はこのほか、今年の春節(jié)連休において、ショッピングは訪日旅行の主目的ではなくなったものの、高級ブランド品を求める動(dòng)きは依然として活発だったと紹介。銀座の中古高級ブランド品店では、春節(jié)連休最終日に當(dāng)たった4日に多くの中國人観光客が詰めかけことや、渋谷のジュエリーショップでは、1月（春節(jié)期間を含む）の中國人観光客向け売上が前年同月比2．7倍となったことが日本のメディアによって報(bào)じられたとし、中國のSNSで話題になった商品が特に人気を集めているという店員の話を伝えた。（編集?翻訳/川尻）