再登板した米國(guó)のトランプ大統(tǒng)領(lǐng)がまた前面に打ち出した「米國(guó)第一主義」。トランプ大統(tǒng)領(lǐng)にスローガンについて、米國(guó)の専門家は米誌に寄せた記事で「皮肉にも米國(guó)の『真の長(zhǎng)期的利益』に真っ向から反している」と批判し、「ライバルの中國(guó)を世界のリーダーに押し上げる」と警鐘を鳴らした。

米誌ニューズウィークに寄稿したのは、ピーター?シンガー米プリンストン大學(xué)名譽(yù)教授（生命倫理學(xué)）。NPO団體The Life You Can Save（あなたが救える命）の創(chuàng)設(shè)者でもある。

記事の中でシンガー氏はトランプ大統(tǒng)領(lǐng)が宣言した対外援助の資金拠出の一時(shí)凍結(jié)、WHO（世界保健機(jī)関）からの脫退、地球溫暖化対策の國(guó)際的な枠組みであるパリ協(xié)定からの離脫などを取り上げた。

対外援助の削減については「そもそも今の米國(guó)には削減する財(cái)政上の差し迫った理由など見當(dāng)たらない」と指摘。「國(guó)連は裕福な國(guó)々に國(guó)民総所得（GNI）の0．7％を?qū)澩庠顺浃皮毪趣いδ繕?biāo)を掲げている。2023年にこの基準(zhǔn)を超えたのはノルウェー、ルクセンブルク、スウェーデン、ドイツ、デンマークの5カ國(guó)のみ。米國(guó)の対外援助はGNIのわずか0．24％だった」と述べた。

WHO脫退に関しても「さほどの節(jié)約効果はない」と説明?！竁HOの年間予算は、米ロードアイランド州（人口約110萬人）の保健関連支出の半分程度しかなく、しかも米國(guó)の拠出額はその約15％にすぎない」とした。

さらに「米國(guó)のWHO脫退により、健康に関する問題での國(guó)際協(xié)力は大幅に減るだろう」と予測(cè)?！该妆＝‘?dāng)局は國(guó)外の疾病流行狀況に関する情報(bào)を得にくくなる恐れがある。一方で、WHO脫退は外國(guó)の製薬會(huì)社を利するかもしれない。米國(guó)は新薬の効果や安全性、品質(zhì)基準(zhǔn)に関するWHOの議論に発言権を失うからだ」と危懼した。

トランプ大統(tǒng)領(lǐng)による一連の動(dòng)きの中でシンガー氏が最も壊滅的な影響をもたらすとしているのは、気候変動(dòng)に関わるものだ。石油やガスの増産推進(jìn)、電気自動(dòng)車（EV）に対する稅額控除の廃止、そして何よりパリ協(xié)定からの離脫だ。

米國(guó)民1人當(dāng)たりの溫室効果ガス排出量は中國(guó)より50％多く、インドの7倍近い。これらの國(guó)は今後、米國(guó)が気候変動(dòng)に関する國(guó)際的な目標(biāo)に縛られないのだから、より貧しい自國(guó)経済が化石燃料を手放す理由はないと主張できる。

シンガー氏は「今後數(shù)十年の間に米國(guó)人はさらに暑い夏に苦しみ、より激しい嵐や洪水に見舞われ、ロサンゼルスの広い範(fàn)囲を焼き盡くしたものより大規(guī)模な山火事と闘い、海面上昇によって低地の沿岸地帯が水浸しになるため內(nèi)陸へ移住することになるだろう」と警告。トランプ氏の別荘マールアラーゴがあるフロリダ州南部の広い地域も、その沿岸地帯に含まれる。

こうしたことから、シンガー氏は「トランプ氏がこれまで下した決定の中に米國(guó)を再び偉大にするものは一つもない」と斷言。「むしろ大統(tǒng)領(lǐng)返り咲きは米國(guó)の國(guó)力を減退させ、ライバルの中國(guó)を世界のリーダーに押し上げる強(qiáng)い追い風(fēng)となっている」と皮肉った。（編集/日向）