2025年2月14日、中國(guó)メディアの環(huán)球時(shí)報(bào)は、中國(guó)の若者が自國(guó)の大規(guī)模AIモデルDeepSeekに「癒やし」を求めていると英メディアが報(bào)道したことを紹介する記事を掲載した。

記事は、英BBCが13日に発表した「DeepSeekが私に感動(dòng)の涙を流させる」というタイトルの文章を引用している。文章は、28歳の女性?王（ワン）さんが毎晩寢る前に自身の悩みや悲しみをこのDeepSeekに打ち明けていると紹介。その回答はしばしば心に深く響き、時(shí)には涙を流すことさえあるとした上で「DeepSeekは素晴らしいアドバイザーであり、物事を異なる視點(diǎn)から見る手助けをしてくれる。私が試した有料カウンセリングよりも優(yōu)れたサービスを提供している」と王さんが語(yǔ)ったことを紹介した。

そして、1月末に発表されてセンセーションを引き起こしたDeepSeekの成功は中國(guó)人の民族的な誇りを刺激すると同時(shí)に、王さんのような中國(guó)の若者たちにとって心の慰めとなっているようだと評(píng)している。

また、DeepSeekのR1モデルには、ユーザーがAIの「思考プロセス」を確認(rèn)できる機(jī)能が備わっていることに言及。AIが感情的な支援を提供する可能性について研究している南カリフォルニア大學(xué)の賈楠（ジャー?ナン）教授がAIチャットボットは「人々に『話を聞いてもらえた』と感じさせることができる。なぜなら、生身の人間の話し相手だと往々にして『本當(dāng)に私の話を聞いているのか』といった疑念が生じるのに対して、AIはすべてちゃんと『聞いてくれる』からだ」と述べたことを伝えた。

文章は、香港中文大學(xué)の方可成（ファン?カーチョン）教授が「中國(guó)では専門的な心理カウンセリングサービスが深刻な不足狀態(tài)にある上、利用可能なサービスも高額で手が屆かない」と指摘し、AIチャットボットがその空白を埋める役割を果たしているとの認(rèn)識(shí)を示したと紹介。一方で、賈教授は「深刻な精神的健康問題を抱える人々は、こうしたアプリに依存すべきではない。特に醫(yī)療的な支援を必要とする場(chǎng)合は、専門的な訓(xùn)練を受けたカウンセラーに相談すべきだ」と警告したことを伝えている。（編集?翻訳/川尻）