2025年2月19日、仏國際放送局RFI（ラジオ?フランス?アンテルナショナル）の中國語版サイトは、トランプ米大統(tǒng)領(lǐng)がアジアに「不確実な時代」をもたらしたとする記事を掲載した。

記事は、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)がホワイトハウスに復(fù)帰して1カ月が経過し、米國の政策が経済?軍事?外交のあらゆる面で世界に大きな影響を及ぼしているとした上で、最新號でトランプ政権がアジアにもたらす不確実性を特集したフランスの季刊誌「アジア雑誌」（Asia Magazine）のドンネ編集長の見解を紹介している。

ドンネ氏はまず、トランプ政権が突如発表した米國際開発庁（USAID）の援助打ち切りは、アジア諸國にとって「災(zāi)害的」な決定だったと指摘。これにより米國の國際的な信用が低下し、中國は影響力を拡大する絶好の機(jī)會を得たと述べた。さらに、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)が「自國第一主義」を推し進(jìn)め、アジア諸國への関稅引き上げを決めたことにより、米國とアジア各國との経済関係を悪化しているとした上で、こうした動きが「アメリカの覇権の衰退」を印象付け、中國の臺頭を助長する要因となっていると分析した。

また、臺灣問題については中國政府が臺灣への圧力を強(qiáng)め、臺灣社會の不安は高まっているものの、「70年以上にわたり中國の脅威にさらされながらも、冷靜かつ粘り強(qiáng)く対応してきた。今後も自身の獨立性を強(qiáng)化し続けることが重要だ」と指摘した。さらに、インドと中國の長年にわたる國境紛爭についても言及し、中國の「覇権志向」とインドの「抵抗の意志」が対立して両國の緊張関係は今後も続くことが予想されるも、トランプ政権の外交政策によって影響が生じる可能性があるとの見方を示している。

ドンネ氏は、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)の返り咲きによって再び注目が集まる米朝関係についても言及。金正恩（キム?ジョンウン）氏が米國の出方をうかがうために沈黙を保っているとした。そして、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)が第１次政権で行った金氏との直接交渉は「冒険主義にすぎず、実際には何の成果ももたらさなかった」と指摘した上で、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)が同じ手法を繰り返すか、それとも新たなアプローチを取るかが焦點になると述べた。

さらに、臺灣の安全保障については「ウクライナ情勢とトランプ大統(tǒng)領(lǐng)の動向が今後のカギ」との見方を示し、トランプ大統(tǒng)領(lǐng)が國際秩序を亂す発言を続ければ、中國はそれを利用して臺灣に対する強(qiáng)硬姿勢をさらに強(qiáng)める可能性があると指摘?！该讎戎袊巫藙荬先悿胜?。トランプ大統(tǒng)領(lǐng)は即興的で劇的な発言を繰り返す一方、中國は長期的な戦略を練る傾向がある」とし、両國のアプローチの違いが今後のアジア情勢にどのような影響を與えるのかは、依然として見通せないとの認(rèn)識を示している。（編集?翻訳/川尻）