遠からぬ未來、上海と杭州の時間距離はまるで裏庭に足を運ぶがごとく、わずか15分に短縮されることになるかもしれない。20年前に掲げられた高速リニア敷設(shè)構(gòu)想が形を変えて再浮上した。時速1000キロの「スーパー高速飛行列車」なる夢の技術(shù)の実現(xiàn)さえ視野に入れる。

高速鉄道網(wǎng)、2035年に7萬キロへ

中國の高速鉄道の発展スピードは、もはやどの國も追いつけない水準に達している。24年末までに営業(yè)距離は4萬8000キロに達しており、25年には50萬人以上の都市の駅に時速250キロ以上の列車が乗り入れることになるという。各都市の住民の時間感覚は未曾有の勢いで変革を見ており、10年後の35年には高速鉄道網(wǎng)の総距離は7萬キロに到達する見通しだ。

「滬渝蓉（上海―重慶―成都）沿江高速鉄道」が24年末に著工したことも注目に値する。同路線は上海から南京、合肥、武漢を経由して、重慶、成都に至る全長約2100キロに及ぶ新路線で、中國全土を8本の南北縦斷路線（八縦）と8本の東西橫斷路線（八橫）で網(wǎng)羅する「八縦八橫」高速鉄道網(wǎng)の要を擔う。30年の竣工を目指しており、開通後は上海から重慶までの所要時間がわずか5時間余りに短縮されるという。

世界最速の新型車両を投入

高速鉄道に投入される列車の最高速度競爭でも、中國は今や世界のトップランナーだ。最近発表された「CR450」新型車両は軽量化と強度向上を成し遂げ、エネルギー効率の改善を?qū)g現(xiàn)した。高い走行性能と安定性は従來の車両と一線を畫しており、運行効率を大幅に引き上げることが期待されている。

北京國家鉄道試験センターは24年末、試験走行で時速450キロを達成したと発表した。商業(yè)投入された場合は時速400キロでの運行が予定されており、中國の高速鉄道テクノロジーがさらに一段上のステージに進化したことを內(nèi)外に示すことになる。

上海―杭州が將來15分に短縮？

実は「CR450」新型車両の上を行くプロジェクトもひそかに動き出している。上海と杭州を結(jié)ぶ「スーパー高速鉄道」の構(gòu)想だ?！负贾菔袊量臻g総體計畫（2021-2035年）」の公開草案では「上海方面の超高速鉄道建設(shè)空間を事前にコントロールする」と言及されており、両都市間（約170キロ)の所要時間が現(xiàn)行の約45分から將來的にわずか15～20分に短縮される可能性が浮上してきた。

ざっと東京から靜岡までに相當する距離の移動時間を一気に短縮するために投入が検討されていると言われるのが中國國産の磁気浮上（マグレブ）列車だ。時速600キロでの運行を想定している。しかし、話はこれだけでは終わらない。超音速に近い時速1000キロで走行するスーパー高速列車の実現(xiàn)も期待できそうだ。

夢から現(xiàn)実へ、超高速鉄道への道

時速600キロの高速リニアにせよ、真空チューブ內(nèi)を走行させる時速1000キロの「スーパー高速飛行列車」にせよ、いずれも技術(shù)開発はまだ初期段階にあり、技術(shù)的課題の克服に向けた挑戦は始まったばかりだ。しかし、中國における高速鉄道網(wǎng)のこれまでの発展プロセスを振り返ると、かつて夢として描かれた構(gòu)想が単なる夢で終わることはないという実感が強く湧いてくる。

上海と杭州を高速リニアで結(jié)ぶ構(gòu)想が話題になった20年前、中國にはまだ高速鉄道の路線は1本も開通していなかった。また、當時の高速リニアの敷設(shè)構(gòu)想もドイツのトランスラピッド技術(shù)を基にしたものであり、今のように中國國産技術(shù)を高らかにアピールする時代が來るとは、誰も予想していなかったのではないだろうか。目覚ましい進化を続ける中國の高速鉄道の動向に世界が驚嘆のまなざしを向けている。（提供/邦人Navi）