新エネ車が都市の「モバイルバッテリー」に変身―中國

人民網(wǎng)日本語版    2025年4月17日(木) 17時30分

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中國の4當(dāng)局は中國第1弾?計39のV2G大規(guī)模試行都市?プロジェクトを発表した。

中國の國家発展?改革委員會や國家エネルギー局などの4當(dāng)局はこのほど、中國第1弾?計39のV2G大規(guī)模試行都市?プロジェクトを発表した。上海、常州、広州などの9都市と、北京の新型エネルギー貯蔵に基づくV2G協(xié)調(diào)制御試行事業(yè)などの30件のプロジェクトが含まれる。科技日報が伝えた。

簡単に言えば、V2Gとは新エネルギー車を「モバイルバッテリー」に変え、電力網(wǎng)と電力を交換させることだ。雙方向充放電(V2G)技術(shù)の支援により、新エネルギー車は電力需要が少ない時間帯に秩序正しく充電する。電力需要のピーク時にはバッテリーの電力を電力網(wǎng)に逆供給し、電力支援を提供する。

公安部が1月に発表したデータによると、中國の新エネルギー車保有臺數(shù)は2024年末現(xiàn)在で3140萬臺。新エネルギー車による無秩序な大規(guī)模充電は電力システムの需給バランスに深刻な圧力をもたらす可能性があり、V2Gの大規(guī)模な普及の必要性が一層顕著になっている。

電力負(fù)荷のバランスを調(diào)整

広州南沙環(huán)市西路多元スーパー充電スタンドで3月28日、1臺の電気自動車(EV)がV2Gに參加し、ピークシフトの需要に応じた。充電ロボットが自動的に識別?充電?決済を行い、80秒以內(nèi)に全プロセスを完了した。

深セン坪山に位置する馬巒山郊野公園充電スタンドで、比亜迪BYD)の完全電気大型トラックが初めて電力網(wǎng)への逆送電に參加した。統(tǒng)計によると、大型トラック1臺當(dāng)たりの持続的な放電量は300キロワット時(kWh)にも達(dá)する。これは30世帯以上の1日分の電力消費量、もしくは1萬5000臺の攜帯電話を満充電できる量に相當(dāng)する。

これは南方電網(wǎng)公司による中國初の省?自治區(qū)間連攜によるV2G実証イベントのワンシーンだ。今回のイベントは広東省、広西チワン族自治區(qū)、雲(yún)南省、貴州省の63都市をカバー。V2G電力量は50萬kWh以上で、10萬臺以上の新エネルギー車が參加。中國最大規(guī)模のV2Gとなった。特筆すべきは、深セン蓮花山スーパー充電スタンドで実際に測定された最大放電電力は1052kWに達(dá)し、真の意味でメガワット級V2Gを?qū)g現(xiàn)し、さらに中國全土で初めて、V2Gの逆送電量が1日で1萬kWhを突破したことだ。

南方電網(wǎng)の李敏虹(リー?ミンホン)氏マーケットディレクターは、「イベントは50萬kWhの新エネルギー電力の吸収を促進(jìn)した。これは5萬世帯の1日の電力消費量に相當(dāng)し、自動車のオーナーは40萬元(約800萬円)以上の収益を獲得した。電力網(wǎng)への逆送電、スマートで秩序正しい充電、招待制ピークシフト充電の複數(shù)種類のシーンを通じ、V2Gの技術(shù)応用、ビジネスモデル、業(yè)態(tài)イノベーションなどの実現(xiàn)可能性を十分に検証した。このほか、イベントは全液冷式スーパー充電や遠(yuǎn)隔制御などの先進(jìn)技術(shù)の応用に成功し、関連技術(shù)や機(jī)器の実際の機(jī)能を検証した」と説明した。

商用シーンを模索

國家発展?改革委員會弁公庁のV2G大規(guī)模応用試行事業(yè)に関する通知は、V2Gプロジェクトを主體に、技術(shù)的に先進(jìn)的でモデルが明確かつ普及可能なビジネスモデルを模索し、市場化メカニズムによるV2G大規(guī)模発展を誘導(dǎo)するとしている。

一部の企業(yè)と機(jī)関が行動を始めている。例えば広州電力供給局と広汽集団が中心となる「自動車+電力」デュアルチェーン協(xié)同V2G「都市レベルモデル」試行事業(yè)プロジェクトが、中國第1弾のV2G大規(guī)模応用試行事業(yè)プロジェクトに入選した。広汽集団はすでにV2Gの機(jī)能を搭載した6モデルを発売しており、販売臺數(shù)が3萬臺を超えている。

広州市工業(yè)?情報化局の王玉?。ē铳?ユーインン)副局長は、「広州は関連政策を検討?制定し、現(xiàn)地の自動車メーカーがV2Gモデルの研究開発と販売を強(qiáng)化することを奨勵し、電力充電?貯蔵?放電のネットワークを模索?構(gòu)築し、V2G設(shè)備利用者?アグリゲーターによる仮想発電所の構(gòu)築?運(yùn)営への參加を推進(jìn)する」と述べた。

普及に向けた課題への対応

「頻繁な充放電はバッテリーの老化を加速させる。充電による補(bǔ)助金が劣化による損失を補(bǔ)填できない場合、オーナーは充放電に參加したいと思うだろうか。また、バッテリー壽命をどうやって持続的にモニタリングするだろうか」。華南理工大學(xué)電力學(xué)院の陳皓勇(チェン?ハオヨン)教授は、オーナーの參加意欲への積極的に影響を及ぼす一連の問題を列挙した。

自動車メーカーや充電ポール運(yùn)営者などの主體の積極性もまだ十分とは言えない。大多數(shù)の新エネルギー車はまだ電力網(wǎng)への逆送電に対応していない上、V2Gに対応する充電ポールの數(shù)も非常に少ない。

陳氏は「まず利用者や自動車メーカーなどの參加者の習(xí)慣や意識を転換する必要がある。より重要なのは、V2Gの充放電やバッテリーの壽命?安全などの重要中核技術(shù)の研究開発、バッテリー管理技術(shù)の高度化を急ぐ必要がある」と述べた。

中國の新エネルギー車と充電インフラに関する現(xiàn)行の技術(shù)標(biāo)準(zhǔn)システムにおいて、V2Gの機(jī)能や情報セキュリティーなどに関するシステムの構(gòu)築と健全化が待たれる。このほか、V2G充電ポールと自動車のV2G通信プロトコルの間に互換性がないという問題が殘っている。

広州電力供給局マーケット部ゼネラルマネージャーの馮慶燎(フォン?チンリアオ)氏は、「當(dāng)局は『送電価格+需要応答+電力市場』の多層的な市場體系を模索しており、産業(yè)チェーンの川上?川下と共にV2Gエコシステムを構(gòu)築している。設(shè)備標(biāo)準(zhǔn)、技術(shù)標(biāo)準(zhǔn)、市場標(biāo)準(zhǔn)の制定を共同で推進(jìn)し、スマートエネルギー、電力版鴻蒙(HarmonyOS)、自動運(yùn)転などの技術(shù)的応用を支援している」と述べた。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/YF)

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