2025年4月22日、シンガポールメディアの聯(lián)合早報(bào)は2月にフードデリバリーサービスへ進(jìn)出したEC大手「京東（JDドットコム）」が配達(dá)予定より20分以上遅れたフードデリバリーを全て無(wú)料にするなどの取り組みを発表したことを伝えた。

中國(guó)のフードデリバリー市場(chǎng)は「美団」と「餓了么（Eleme）」の2社がけん引しており、特に美団のシェアが70％近くを占めている。京東は今年フードデリバリーサービスへの進(jìn)出後、一連の取り組みで2社との差別化を図ってきたことから、中國(guó)のフードデリバリー市場(chǎng)における新たな競(jìng)爭(zhēng)の幕が開かれていたが、配達(dá)員が各社からの圧力を受けて、自由に注文を受けることを制限される事態(tài)などが理由で、注文が受け付けてもらえなかったり、配達(dá)が遅れるなどの問(wèn)題が発生していた。

京東はSNS?微博（ウェイボー）の公式アカウント「京東黒板報(bào)」を通じて、「京東と競(jìng)合するプラットフォームの圧力で、配達(dá)員が京東の配達(dá)を受けることを制限されているケースについて、配達(dá)員が注文を受ける自由と収入を保障するため、さまざまな緊急援助措置を取った」と発表した。主な內(nèi)容は、今後3カ月、配達(dá)員の募集定員をこれまでの5萬(wàn)人から10萬(wàn)人に増やすこと、配達(dá)員に対し京東から収入が確保できるだけの注文量を出すこと、他に仕事を持つ兼業(yè)の配達(dá)員に注文受領(lǐng)の制限をせず配達(dá)員の配偶者にフルタイムの配達(dá)係や清掃員などの仕事を紹介することなど配達(dá)員に向けての內(nèi)容のほか、配達(dá)が予定時(shí)間より20分以上遅れた場(chǎng)合はすべて無(wú)料にするといった配達(dá)遅延問(wèn)題に対する取り組みが含まれる。

また、競(jìng)合プラットフォームに対し、「十何年もの間、配達(dá)員の五険一金（養(yǎng)老保険?醫(yī)療保険?工傷保険?失業(yè)保険?生育保険の五つの保険と住宅積立金の総稱）を支払わず、自分たちの優(yōu)位な立場(chǎng)や商業(yè)利益を守るために多くの配達(dá)員に二者択一を迫っていることを反省して早く改めてほしい」と批判した。

京東の取り組みは多くのネットユーザーから好評(píng)を得ており、しばらくの間はコストが増えるものの、長(zhǎng)期的に見(jiàn)ればイメージアップや市場(chǎng)シェアの拡大につながるとの聲が多數(shù)寄せられている。一方で、京東のやり方は相手に恥をかかせるモラハラとも言えるもので、正常な手段とは言えないとの聲もあった。（翻訳?編集/原邦之）