2014年10月13日、2014年度のノーベル物理學(xué)賞が7日発表され、日本人科學(xué)者2人と日系米國(guó)人1人がその栄譽(yù)を獲得した。ノーベル賞受賞者を數(shù)多く輩出する日本の科學(xué)研究は一見(jiàn)無(wú)限の可能性を秘めているようにも思えるが、同時(shí)にさまざまな憂いをも秘めており、日本のノーベル賞受賞のボトルネックとなりそうだ。人民網(wǎng)が伝えた。

【その他の寫(xiě)真】

日本がノーベル賞大國(guó)となったのは、伝統(tǒng)的な「職人」精神や教育の質(zhì)などさまざまな理由が挙げられるが、これらはいずれも日本の充実した科學(xué)研究體制の賜物であろう。日本にも大學(xué)ランキングなるものがあるが、その順位がすべてというわけではなく、あくまでも「能力主義」が重視される。今年のノーベル賞受賞者の一人である赤崎勇氏は名古屋市のある私立大學(xué)、名城大學(xué)の教授で、日本以外ではあまり知られていない大學(xué)だ。赤崎氏の弟子である天野浩氏は名古屋大學(xué)の教授で、國(guó)立大學(xué)の中では決して一流大學(xué)ではない。日本社會(huì)と政府はノーベル賞を非常に重視しているが、科學(xué)技術(shù)メカニズムの下で、研究経費(fèi)を科學(xué)発展の様々なニーズを考慮しながら分配する必要があり、ノーベル賞受賞が期待できるプロジェクトだけを重視して、國(guó)を挙げてノーベル賞を量産體制を作り出すことは不可能だ。

日本の科學(xué)技術(shù)分野の特殊性は他にもある。それはノーベル賞受賞者の多くが民間企業(yè)の人間であり、サラリーマンやエンジニアであるということだ。この點(diǎn)は中國(guó)人が想像する「科學(xué)者」のイメージとはかけ離れている。企業(yè)における科學(xué)研究のエネルギーは「能力主義」、「現(xiàn)場(chǎng)主義」である。田中耕一氏は修士の學(xué)位も取得しておらず、ノーベル賞を受賞してから部長(zhǎng)に引き上げられた。大學(xué)が自身の競(jìng)爭(zhēng)力を確保するために先進(jìn)的な基礎(chǔ)研究プロジェクトを維持していかなければいけないのと同じく、企業(yè)も技術(shù)の優(yōu)位性を確保するため、一部の基礎(chǔ)研究は戦略的かつ長(zhǎng)期的なもので、売上高に占める研究経費(fèi)の比率も取締役會(huì)の決定事項(xiàng)であり、容易に動(dòng)かすことはできない。

近年、日本経済は長(zhǎng)期的低迷に陥っているため、政府は學(xué)術(shù)機(jī)関の財(cái)政支出を大幅に削減し、研究者の學(xué)術(shù)経費(fèi)や給與を制限し、日本の多くの大學(xué)や研究所が一流科學(xué)者の流出を防げなくなってしまった。安倍政権は2020年までに日本の大學(xué)10校を世界のトップ100に押し上げるよう求めているが、學(xué)術(shù)分野の財(cái)政支出削減はこの目標(biāo)の実現(xiàn)を非常に困難なものにしている。限られた資金は大學(xué)の教育と研究環(huán)境を改善する能力を制限し、大學(xué)の國(guó)際社會(huì)での競(jìng)爭(zhēng)力低下という結(jié)末をもたらした。

だが、日本は2008年まで16人だったノーベル賞受賞が、その後たった6年で22人にまで増えており、平均すると毎年1人のノーベル賞學(xué)者を輩出していることになる。周知の通り、この6年間は日本にとってみれば、政治は空前の大混亂に陥り、経済大國(guó)の座から滑り落ち、中國(guó)に逆転を許した暗澹たる時(shí)期であった。この大きなギャップの背景もまた十分に探ってみる価値があるだろう。

ある研究が発表されてからノーベル賞を受賞するまで、通常數(shù)十年、あるいはそれ以上の歳月をかけ検証が行われる。日本がノーベル賞を立て続けに受賞できたのは、過(guò)去數(shù)十年の間に日本が科學(xué)研究に力を注ぎ、長(zhǎng)期的に蓄積を続けてきた結(jié)果であろう。しかし近年、今回のノーベル物理學(xué)賞受賞者である中村修二氏を含む日本の優(yōu)秀な科學(xué)者が米國(guó)に渡ったり、ノーベル賞候補(bǔ)のプロジェクトがスキャンダルになるなど、日本の科學(xué)研究メカニズムに不備があることもまた明らかになっている。この先20年間も、日本はノーベル賞という競(jìng)爭(zhēng)の中で前を走ることができるのだろうか。

中國(guó)の科學(xué)者のノーベル賞受賞にはまだ時(shí)間を必要とするが、日本の科學(xué)研究の利點(diǎn)と問(wèn)題點(diǎn)を教訓(xùn)にしていかなければならない。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/IM?編集/TF）