2014年10月30日、パナソニックの津賀一宏社長(zhǎng)はこのほど北京を訪問(wèn)し、同社の中國(guó)進(jìn)出35周年を祝った。しかし津賀氏がメディアから最も多く受けた質(zhì)問(wèn)は、「パナソニックは家電市場(chǎng)から撤退するか」だった。北京晨報(bào)が伝えた。

【その他の寫(xiě)真】

▼撤退の窮地

「撤退」と「縮小」は昨年より、日本家電メーカー大手に貼られた剝がすことのできないレッテルになっている。ソニーの「破産」に関する噂が、毎月のように伝えられているほどだ。パナソニックも「家電市場(chǎng)撤退」の噂に直面している。津賀社長(zhǎng)は、「家電産業(yè)を放棄することも、縮小することもない。家電は依然として5大支柱産業(yè)の一つであり、當(dāng)社の前年度の収入の23％以上を占め、人民元に換算して1000億元（約1兆8000億円）以上に達(dá)した」と述べた。

しかし家電売場(chǎng)を見(jiàn)ると、日本ブランドのシェアが、韓國(guó)企業(yè)に奪われているように感じられる。攜帯電話の売場(chǎng)では、サムスンが往々にして最も目立つ位置を占めており、20-30機(jī)種が並べられている。パナソニックは早くからスマートフォンやプラズマテレビを手放し、カメラの生産臺(tái)數(shù)を大幅に減らしており、一部の家電と美容家電に戦線を縮小した。東芝や日立などのかつて人々によく知られていた家電メーカーに関しては、消費(fèi)者が市場(chǎng)で目にできるのは一部のノートPCや小型家電のみだ。記者がある店舗で日本ブランドのテレビの種類(lèi)が少なすぎると指摘したところ、販売員は、「実益重視なら國(guó)産を選んだほうがいい」と述べた。

▼テスラやアップルのサプライヤーに

しかし、「メイド?イン?ジャパン」がこれにより衰退すると判斷するのは時(shí)期尚早だ。多くの馴染みの日本ブランドが人々の視界から消えつつあるが、最も基礎(chǔ)的な部品の世界的サプライヤーという日本企業(yè)の地位に、容易に揺らぎが生じることはない。

津賀社長(zhǎng)は、「當(dāng)社とテスラは、テスラに電池を提供する、ギガファクトリーの建設(shè)で合意に達(dá)している」と述べた。これは投資総額が50億ドル（約5500億円）に上ると予想されている、リチウムイオン電池工場(chǎng)のことだ。パナソニックは、テスラのリチウムイオン電池工場(chǎng)が當(dāng)初から選択していた提攜先だ。

ソニーのスマホは日本以外にほとんど市場(chǎng)を持たないが、アップルはソニーがスマホ向けに開(kāi)発した畫(huà)像センサを使用している。報(bào)道によると、ソニーはiPhone 6とiPhone Plusの畫(huà)像センサのサプライヤーだ。

耐久消費(fèi)財(cái)が日本の輸出に占める比率は、2013年に16％に低下した。しかし世界的に見(jiàn)ると、日本は依然として基礎(chǔ)部品の生産拠點(diǎn)だ。自動(dòng)車(chē)部品を例とすると、電子部品、電子制御機(jī)器、自動(dòng)変速機(jī)という3大重要部品は、ほぼ日本に獨(dú)占されている。

日本企業(yè)は産業(yè)チェーンの川上を占める他に、古い市場(chǎng)での新しいチャンスを模索している。例えば中國(guó)の大気汚染や環(huán)境問(wèn)題により、日本企業(yè)は中國(guó)市場(chǎng)で活力を取り戻している。

東芝は今月15日に中國(guó)で、室內(nèi)環(huán)境での使用に適した空気清浄機(jī)を発売した。同製品は光觸媒を噴射することで、日光もしくは室內(nèi)光を利用しホルムアルデヒド除去、抗菌、抗ウイルスなどの効果を持続的に発揮する。東芝の関係者は、「中國(guó)市場(chǎng)だけでも、2017年に3億人民元（約54億円）の収入を獲得できる見(jiàn)通しだ」と述べた。早くから中國(guó)市場(chǎng)で空気清浄機(jī)を発売していたシャープの製品も、大気汚染により品切れが相次いでいる。

津賀社長(zhǎng)は、「中國(guó)は高齢化や環(huán)境保護(hù)などの社會(huì)問(wèn)題に直面している。スマート家電、新エネ車(chē)、環(huán)境保護(hù)事業(yè)などが、中國(guó)では大きな可能性を持っている。中國(guó)市場(chǎng)の未來(lái)の位置づけは、世界の工場(chǎng)から、巨大な成長(zhǎng)中の市場(chǎng)に変わる」と指摘した。販売データを見(jiàn)ると、パナソニックの北東アジアでの売上は、日本市場(chǎng)に次ぐ規(guī)模になっている。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/YF?編集/kojima）