2014年11月3日、2008年の四川大地震で同級生7人の命を救い、世間から英雄と稱えられた當(dāng)時中學(xué)3年生の男が、今年6月に詐欺や公的印章偽造などの罪で逮捕されていたことが分かった。國際在線が伝えた。

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2008年5月12日、四川大地震が発生した當(dāng)時、校庭にいた15歳の雷楚年（レイ?チューニエン）は、崩れかけた校舎內(nèi)にたった1人で飛び込み、逃げ遅れた同級生7人を次々と助け出した。その後、「四川大地震全國英雄模範(fàn)報告団」の一員に選ばれ、中國中央テレビが少年英雄として特集番組を放送するほどの人気者に。同年に開催された北京五輪では聖火ランナーにも選ばれ、四川省成都市の重點中學(xué)（優(yōu)秀な生徒が集まる高校）へは授業(yè)料免除の待遇で無試験入學(xué)した。

今年6月23日、全國に指名手配されていることを知らなかった雷容疑者は、「財布を盜まれた」と広東省深セン市の警察を訪ね、そのまま身柄を拘束された。雷容疑者は高校入學(xué)後、授業(yè)をさぼっては悪い仲間たちと飲酒やギャンブルに興じ、英雄として世間からチヤホヤされることを楽しんでいたという。ぜいたくな生活を好み、常に政府高官や有名人との交友関係を吹聴していた。2012年には「航空會社に就職できる」と當(dāng)時付き合っていた女性をだまし、現(xiàn)金10萬元（約185萬円）とノートパソコンを奪ったほか、「子供を重點中學(xué)に入學(xué)させる」と持ちかけ、知人2人から計17萬5000元（約324萬円）をだまし取っていた。

2013年には「警察にコネがあるので運転免許証を買うことができる」として、知人18人から計18萬8000元（約348萬円）を詐取。雷容疑者は被害者たちを信用させるため、航空會社や高校、警察の印章を偽造し、ニセの金銭受領(lǐng)証を作成して手渡していた。雷容疑者の公判はまだ始まっていないが、事件の悪質(zhì)さから懲役10年以上の実刑判決が相當(dāng)だと検察側(cè)は話している。（翻訳?編集/本郷）