2014年11月8日、中國メディア?網(wǎng)易は、中國版ツイッター?微博（ウェイボー）で、密漁する中國漁船への近隣諸國の対応を紹介した記事を掲載、「中國漁民に最も人道的な対応をしているのは日本だ」と、伝えた。中國共産黨系の環(huán)球時(shí)報(bào)が社説で、小笠原諸島近海などで赤サンゴの密漁をしている中國漁船について、「日本は中國漁民を亂暴に扱ってはならない」と、“警告”したのとは対照的。網(wǎng)易の報(bào)道は中國國內(nèi)で波紋を呼んでいる。

【その他の寫真】

網(wǎng)易は「近年、中國漁船の密漁でロシア、韓國、北朝鮮、フィリピン、ベトナムなどとも衝突が続いている」と指摘。

各國の対応については「フィリピンは違法操業(yè)した中國漁船を沒収し、船員らを投獄する」「駆逐政策をとるベトナムは、當(dāng)局の管轄下にあるすべての船にマシンガンなどの武器を搭載している」と、報(bào)じた。

さらに、「韓國は中國漁船の取り調(diào)べ中に発砲し、船長の命を奪った。ロシアは漁船に直接砲撃。抵抗すれば船員に向けて発砲する。拘留時(shí)間も長く、食事や洋服も與えられない。北朝鮮は拿捕（だほ）した漁船からすべてを奪い去り、船員にも危害を加える」としている。

日本に関しては「中國漁船が搭載したGPSが日本の領(lǐng)海だと示していなかったことで無罪判決を下したり、漁業(yè)法違反の中國漁船の船長を400萬円の擔(dān)保金で保釈したりしている。そして今般、臺風(fēng)が接近する中で、日本の海上保安庁は巡視船を派遣し、密漁を行う中國漁船に対して臺風(fēng)警報(bào)を発した。國土交通大臣は臺風(fēng)が來ても上陸させないとは述べたが、港に停泊させないとは述べていない」などと言及。「越境する中國漁民に最も人道的な対応をしているのは日本だ」と、結(jié)論づけている。

一方、環(huán)球時(shí)報(bào)の社説は、最近の日中関係の緊張を背景に日本に強(qiáng)く自戒を促す論調(diào)。太田昭宏國土交通相の「上陸拒否」発言をとらえ、「日本は怒りにまかせて中國漁民を亂暴に扱ってはならない」「橫暴な措置を取れば、日本側(cè)が目にすることを望まない副作用が生じる恐れがある」などと、クギを刺している。

網(wǎng)易の報(bào)道に中國のネットユーザーからは

「間違っていない」

「事実そのもの。認(rèn)めないといけない」

「最も文明的で、人道的な國」

「日本はアジアの光」

「根こそぎ持って行ってしまう漁民には、しっかりと思い知らせてやらねばならん。國民は基本的に同情しない」

などと、“支持”するコメントが寄せられた。

半面、日本を評価した見方には

「網(wǎng)易はクソメディアだ」

「網(wǎng)易はこの報(bào)道の根拠を出せ。どうして他のメディアの報(bào)道を否定する？立場は真実よりも重要なのか？」

「お前の親は日本人か？」

などと、反発する聲もあった。（編集/KU）