2014年11月10日、米紙ウォール?ストリート?ジャーナルは日中関係の安定によって最大の損失を被るのは中國人民解放軍だとする記事を掲載した。ラジオ?フランス?アンテルナショナル（RFI）中國語サイトが伝えた。

【その他の寫真】

北京で開催中のアジア太平洋経済協(xié)力會(huì)議（APEC）で日中首脳會(huì)談が実現(xiàn)した。日中関係は改善に向かうとみられ、各界に安堵の聲が広がっている。しかし、一つだけ例外がある。それは中國人民解放軍だ。

中國人民大學(xué)のラッセル?レイ?モーゼス教授は「ここ數(shù)年の南シナ海と東シナ海における情勢の緊張によって最大の利益獲得者となったのは中國人民解放軍であることには疑いの余地がない」と分析する。

海軍?空軍の同エリアにおける任務(wù)に対し、ポジティブな報(bào)道が行われたことによって、人民解放軍の軍拡予算の要求は正當(dāng)なものとなり、軍部による政治參加の意図さえ感じられるようになった。

日中間の外交が正常な軌道に戻った場合、人民解放軍の影響力は間違いなくダメージを被る。また、現(xiàn)在は軍高官の腐敗問題が各界から注目を受けている時(shí)期でもある。

習(xí)近平（シー?ジンピン）國家主席が政権を把握して間もないころ、外界は習(xí)主席が人民解放軍を政治権力の拠り所としていると認(rèn)識(shí)していた。特に、腐敗撲滅運(yùn)動(dòng)を推進(jìn)するに當(dāng)たって、共産黨內(nèi)の多くの既得権者からの強(qiáng)力な抵抗に會(huì)うことになるため、人民解放軍の支持が必要となり、これによって人民解放軍の権力はさらに高まるとみられていた。

しかし、実際にはそうではなかった。腐敗撲滅運(yùn)動(dòng)の矛先は人民解放軍にも向けられ、軍の制服組トップだった徐才厚（シュー?ツァイホウ）前中央軍事委員會(huì)副主席や谷俊山（グー?ジュンシャン）元総後勤部副部長が汚職容疑で相次いで失腳した。

習(xí)主席は最近の軍に対する講話の中で、軍內(nèi)部の腐敗に対し、追求の手を緩めないことを明らかにした。これは、習(xí)主席が軍に対し政治に関與することを慎むように求めたことの反映でもあり、一部の軍高官はこうした圧力をすでに感じ取っているという。（翻訳?編集/HA）