中國政治の心臓部に桜を植えた日本人=「さくらの女王」が新著で初めて披露

Record China    2014年11月18日(火) 14時54分

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公益財団法人「日本さくらの會」で第4代日本さくらの女王に選出され、現(xiàn)在は同會の「女王委員」を務(wù)める工藤園子さんが、中國政治の中樞部、北京の中南海に桜を植樹した経験をこのほど新著で明らかにした。寫真は工藤園子さん(ご本人提供)。

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國土交通省を主務(wù)官庁とする公益財団法人「日本さくらの會」で第4代日本さくらの女王に選出され、現(xiàn)在は同會の「女王委員」を務(wù)める工藤園子さんが、中國政治の中樞部、北京の中南海に桜を植樹した経験をこのほど新著で明らかにした。

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中南海は、中國共産黨の本部や政府要人の住居などがあるエリア。一般人の立ち入りは通常禁止されている。この知られざる中國の心臓部に桜を植樹したきっかけは、中國建國の功労者の1人である聶栄臻(ニエ?ロンジェン)元帥(1899?1992)の親族から依頼があったことからだった。聶栄臻元帥が第二次世界大戦中に日本人の女の子の命を救った事を日本の新聞が取り上げ、その女の子が名乗り出た事で女の子と聶家の交流が始まった。聶家は中南海に元帥の記念館を開館しており、この記事がもとで訪問者が増えたという。

そこで聶家は「日本からのお客様を接遇するに當(dāng)たり、友好の印としてぜひ桜を植えたい」と希望。聶栄臻の娘である聶力(ニエ?リー)將軍が、「八一學(xué)?!工瓮壣扦ⅳ辍⑴f交を溫めていた吉田進氏(環(huán)日本海経済研究所理事長)に相談した。八一學(xué)校とは終戦後も中國に殘った日本人家族の子どもたちが、中國人の子どもたちと共に學(xué)んだ場所である。

吉田氏の要請を受けて日本さくらの會が協(xié)力し、晴天に恵まれた2010年11月25日、聶栄臻元帥の記念館前庭で植樹式が行われた。式典に參列した工藤さんは「軍からも將校や士官が加わり、聶力將軍の力強いスコップ運びに日中両國の明るい未來が感じられた」と書き留めている。

日本さくらの會はこのほか、中國の日本留學(xué)経験者らのリクエストで上海市內(nèi)の魯迅公園、上海郊外の公園?東方緑舟、澳門(マカオ)などにも桜を植樹。それらはいずれも歐米などへの「日本主體」の記念植樹と異なり、日本文化や日本との交流を重んじ、日本理解の上に立った「中國人主體」の植樹であり、「まさに『日中友好の桜』である」と工藤さんは記している。(編集/北田

※日本僑報社刊『日中関係は本當(dāng)に最悪なのか―政治対立下の経済発信力』(日中経済発信力プロジェクト編)より

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