北京市副市長が解任

2006年6月11日、北京市第12期人民代表大會(huì)常務(wù)委員會(huì)の決定により、北京市副市長の劉志華氏が解任された。解任の理由には、「オリンピックの施設(shè)建設(shè)に関わる汚職ではないか」との憶測(cè)がもたれているが、人民代表大會(huì)常務(wù)委員會(huì)ではあくまで、「生活上の腐敗と墮落」であるとし、「過ちを犯したのは事実で、その行為は悪質(zhì)かつ、社會(huì)に多大な悪い影響を與えた」との見解を述べるにとどまり、詳細(xì)についてのコメントを差し控えている。

【その他の寫真】

◇劉志華氏は1949年の4月生まれの遼寧省出身。1984年12月、中國共産黨に入黨以來、北京市労働局工資処処長（給與局長）、市労働局局長、同共産黨組書記、北京市人民政府秘書長などを歴任し、中國共産黨北京市第8期委員會(huì)委員も務(wù)めている。

◇北京市副市長としては、建設(shè)、土地不動(dòng)産の管理、運(yùn)動(dòng)、市內(nèi)鉄道建設(shè)関連が主な擔(dān)當(dāng)業(yè)務(wù)で、北京市サッカースポーツ管理委員會(huì)の主任を務(wù)めたほか、2008年に開催される北京五輪に関係する建設(shè)プロジェクトの責(zé)任者だった。

◇今回、中國共産黨中央紀(jì)律委員會(huì)及び國務(wù)院監(jiān)査部は、劉志華氏について、黨紀(jì)律及び政府紀(jì)律に違反したとして、立件?審査することを決定。中國では、地方政府の要人が汚職を理由に解任された例は數(shù)多くみられるが、「生活上の腐敗と墮落」が理由とされるのは極めて異例のことだ。