2014年12月12日、米上院情報(bào)特別委員會(huì)は今月9日、米同時(shí)多発テロ後に米中央情報(bào)局（CIA）がテロ容疑者に対して行った過酷な尋問手段に関する報(bào)告書を公表した。（文：王義［木危］（ワン?イーウェイ）中國(guó)人民大學(xué)國(guó)際事務(wù)研究所所長(zhǎng)、國(guó)際関係學(xué)院教授。人民日?qǐng)?bào)海外版コラム「望海樓」掲載）

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報(bào)告書は、CIAは議會(huì)と國(guó)民に活動(dòng)を説明する際に真実の狀況を隠蔽しており、被収容者に対する尋問過程は「ずっと殘酷だった」が、米國(guó)民の生命を守り、テロ事件の発生を阻止するとの期待した効果は拷問では得られなかったと指摘した。報(bào)告書の全文は6700ページで、今なお秘密とされている。9日公表された500ページは報(bào)告書の要約と結(jié)論部分に過ぎない。5年間の時(shí)間と4000萬ドル（約47億4000萬円）の費(fèi)用を費(fèi)やした同報(bào)告書は水責(zé)め、長(zhǎng)時(shí)間単獨(dú)幽閉、頭部を壁に打ちつける、殘忍な脅しといったCIAの用いた尋問手段について、法律の認(rèn)める範(fàn)囲を大きく超えていると指摘。CIAによる被収容者に対する虐待の実際の狀況は議會(huì)と國(guó)民に説明したものよりもずっと殘酷だったとの認(rèn)識(shí)を示した。

報(bào)告書の公表には政黨間の爭(zhēng)いという背景があり、CIAの行為も米國(guó)の全てを代表するものではないが、それでも人種差別、人権の虛偽という米國(guó)の真実の狀況を反映している。オバマ大統(tǒng)領(lǐng)は報(bào)告書の公表後、「米同時(shí)多発テロ後にCIAが取ったいくつかの行動(dòng)は米國(guó)の価値観に反するものだ。被収容者への虐待行為は米國(guó)の価値観に反するのみならず、米國(guó)がさらに大きな範(fàn)囲でテロとの戦いを行い、米國(guó)の安全上の利益を守るうえでの助けにもならない。そればかりか、こうした虐待行為は世界における米國(guó)の地位を極めて大きく損ない、同盟國(guó)やパートナーと自らの利益を図ることもさらに困難にした」との聲明を出した。

ロンドンの中東関連新聞は「虐待スキャンダルは米國(guó)のいわゆる人権に対する皮肉だ。米國(guó)は常に人権を口にするが、その情報(bào)機(jī)関が拘禁する囚人に人権などなく、多くの被拘禁者は様々な虐待に苦しめられた。身の毛のよだつ拷問自體が、米國(guó)が人権を尊重せず、人権を冒涜していることをさらけ出している」と論じた。

米政府に人に知られたくない問題があるのは今に始まったことではない。CIAの行為も米國(guó)の行為を代表するものとは言い難いが、報(bào)告書が明らかにしたものは、表面的には國(guó)の安全と個(gè)人の自由との矛盾だが、実は「世界の人権よりも米國(guó)の利益が重要」という米國(guó)と世界との関係の矛盾だ。歐州人はフランス革命を振り返り「自由よ、汝の名の下でいかに多くの罪が犯されたことか」と言ったが、現(xiàn)在は「安全よ、汝の名の下でいかに多くの罪が犯されたことか」と言えよう。

米國(guó)の行為はアメリカ例外主義の具體化だ。外交政策において米國(guó)の「例外主義」は単なる神話ではなく、危険な神話だ。それは（1）米國(guó)政府は道徳上、政治上、他國(guó)の政府より優(yōu)れている（2）米國(guó)は世界の平和と繁栄にとって不可欠な存在だ（3）米國(guó)の國(guó)益のため、他國(guó)は米國(guó)の政策に歩調(diào)を合わせなければならない（4）どの國(guó)であれそれを拒むのなら、米國(guó)には道徳上、経済制裁や武力干渉を行う権利があるという4つの間違った論點(diǎn)に基づいているからだ。

こうしたアメリカ例外主義は米國(guó)のソフトパワーをさらに損ない、人権の擁護(hù)者としての米國(guó)の役割の説得力を失わせた。

虐待行為の対象は多くが中東のイスラム教徒であり、「ポリティカル?コレクトネス」によって覆い隠されているが、実は人種差別的色彩を帯びている。米國(guó)が中國(guó)の民族政策と文化革新を度々とがめるのは、実は米國(guó)の伝統(tǒng)的政治文化の継承が難しい気まずさを反映している。

どう言おうとも、米國(guó)の被収容者虐待報(bào)告は「米國(guó)の言葉にだまされるな」と國(guó)際社會(huì)に注意を促している。（提供/人民網(wǎng)日本語版?翻訳/NA?編集/武藤）