中國(guó)內(nèi)モンゴル出身の寫(xiě)真家、林達(dá)牧村（リンダームーツン）が、明代（1368?1644年）の劇作家、湯顕祖の代表作「牡丹亭」をテーマに作品を撮った。

「牡丹亭」は、中國(guó)演劇史におけるロマンチシズムの傑作と評(píng)されている。內(nèi)容は柳夢(mèng)梅、杜麗娘という男女の不思議な戀物語(yǔ)だ。この作品には個(gè)人の幸福を追い求め、個(gè)性の解放を呼び掛けるロマン主義の理想があふれているのだという。

林達(dá)牧村は今回、「牡丹亭」が持つ思想と中國(guó)の伝統(tǒng)的な要素を組み合わせることによってノスタルジックな雰囲気の作品を作り上げた。背景に古木や落ち葉を配したのは「過(guò)ぎ去る時(shí)間への感慨、生命が持つ美しさへの愛(ài)」を表現(xiàn)するためだ。刺しゅうの入った赤いドレス姿で主役を務(wù)めているのは江蘇省揚(yáng)州市の女性會(huì)社員。自身が40歳を迎えることを記念するために撮影を希望したという。林達(dá)牧村は「過(guò)ぎた青春と美しい未來(lái)に対する憧れという彼女の內(nèi)心を表したかった」と話し、狙い通りの作品に仕上がったと振り返っている。（編集/野谷）

●林達(dá)牧村（リンダームーツン）

中國(guó)內(nèi)モンゴル自治區(qū)出身の「80後（1980年代生まれ）」。瀋陽(yáng)市蕓術(shù)學(xué)校、北京電影學(xué)院を卒業(yè)し、南京電視臺(tái)、ウエディングフォト會(huì)社の蕓術(shù)総監(jiān)などを務(wù)めた。旅と文學(xué)、旅行を愛(ài)するカメラマン。