中國出身の呂厳（リュー?イエン）が、湖北省武漢市の下町の様子を?qū)懻妞任恼陇墙B介する。

武漢市は中國の真ん中あたりに位置する都市だ。古い歴史を持つ一方、1000萬人以上の人口を抱える國際都市でもあり、ここには世界各國の企業(yè)や工場が數(shù)多く集まっている。

今回の武漢訪問は9月下旬のことだ。暑さのピークを過ぎたとは言え気溫は日々、32度を突破。さすが「4大かまど（火をたいたかまどのような暑さになる4大都市）」の一角を占める街だけのことはある。

現(xiàn)在、武漢では大規(guī)模工事が行われていて、街の至るところで工事現(xiàn)場を目にすることができる。話を聞いた地元のタクシー運(yùn)転手は「ここ1、2年は工事が多い。今後の武漢がどうなるかとても楽しみ」と語ってくれた。

武漢の下町を少し歩くと、あたりから料理の匂いがぷんぷん漂ってくる。どこに行っても出會(huì)うのは干された洗濯物。洗練された雰囲気はないが、にぎやかな下町には人情という言葉がよく似合う。（編集/野谷）

●呂厳（リュー?イエン）

4人家族の長男として文化大革命終了直前の中國江蘇省に生まれる。大學(xué)卒業(yè)まで日本と全く縁のない生活を過ごす。23歳の時(shí)に急な事情で來日し、日本の大學(xué)院を出たあと、そのまま日本企業(yè)に就職。メインはコンサルティング業(yè)だが、さまざまな業(yè)者の中國事業(yè)展開のコーディネートも行っている。1年のうち半分は中國に滯在するほど、日本と中國を行き來している。興味は映畫鑑賞。好きな日本映畫は小津安二郎監(jiān)督の『晩春』、今村昌平監(jiān)督の『楢山節(jié)考』など。