むらさわりこ 2017年3月10日(金) 18時20分
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ブタの絵が描いてあるシールが肉に貼ってあったら私たちはそれが豚肉だと思う。それと同じでネコやイヌのシールが貼ってあったら、それがネコとイヌの肉だと思った、という道理は正しいかもしれない。寫真は日本のスーパーのペット売り場。
ずいぶん前に中國人夫がこんなことを言っていた。
「日本のスーパーにはネコとかイヌの絵が描いてある缶詰(ペットフード)が売ってるでしょ?日本語がまだあんまり分からない時に、あれはネコとイヌの肉を売ってるんだと思ってびっくりした」。
確かに、ブタの絵が描いてあるシールが肉に貼ってあったら私たちはそれが豚肉だと思う。それと同じでネコやイヌのシールが貼ってあったら、それがネコとイヌの肉だと思った、という道理は正しいかもしれない。
それはさておき、みなさんは「グルメの國」と聞くとどこを思い浮かべるだろうか。私は、中國人夫と生活をするにつれて、実は中國はグルメの國なのではないかと考え始めている。あくまで個人レベルの話なので軽い気持ちで聞いてほしいのだが、それはこんな理由である。
日本人である私は、普段の食事は「簡単で美味しいもの」至上主義である。美味しく出來る時短レシピが大好きだし、切った野菜と混ぜるだけといったレトルト食品も重寶している。1カ所で何でもそろう大型スーパーにもよく行く。一方中國人である夫は、食に対する思いが私のものとは少し違うのである。
まず「混ぜるだけ」「和えるだけ」などの類のものは決して好まない。いくら便利でも「美味しくない」と言い張る。次に美味しいものを食べることへの情熱がすさまじい。料理ひとつ作るのにも「魚は商店街の魚屋で」「野菜は隣町の八百屋で」と一番美味しい食材の為に何件もの店を何時間もかけてまわる。隠し味のスパイスなどを求めてスーパーを3件ハシゴすることもある(以前夫の買い物に付き合ったら1萬歩以上歩いていた!)。
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