日本の人気小説の知的財産権に照準絞った中國―中國紙

人民網(wǎng)日本語版    2017年4月28日(金) 14時40分

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中國版の映畫「容疑者Xの獻身」の興行収入は3月31日の封切りから上昇を続け、今月19日の時點で既に約63億8400萬円に達した。

中國版の映畫「容疑者Xの獻身」の興行収入は3月31日の封切りから上昇を続け、今月19日の時點で既に3億9900萬元(約63億8400萬円)に達した。俳優(yōu)?蘇有朋(アレック?スー)の2作目となる監(jiān)督作品で、専門家を含む多くの人々から好評を博し、口コミも、興行収入も優(yōu)れた作品となっている。公開前の宣伝期間から上映期間中まで、「東野圭吾」や「リメイク版」と言ったワードが一番のキャッチフレーズになっている。また取材から東野圭吾の小説「秘密」や「ナミヤ雑貨店の奇蹟」なども中國版の映畫化が決まっていることが明らかになっている。近年、中國では日本の人気小説のIP(知的財産権)購入がピークを迎えている。(文:張暁涵 蘇玉。済南日報掲載)

〇クオリティの高い作品と低い作品が混在する中國

近年、中國では人気小説の映畫化がブームになっており、「三生三世十里桃花(Ten great III of peach blossom)」や「瑯■榜(■は王へんに邪、ろうやぼう)?麒麟の才子、風雲(yún)起こす?」、「錦繍未央(The Princess Weiyoung)」などが次々に製作?上映された。そして、人気インターネット小説のIP(知的財産権)がほぼ「完売」狀態(tài)となっている。また中國の腳本制作が慘憺たる現(xiàn)狀であることもネックとなっている。クオリティの低い腳本が大量に制作され、ストーリーやプロットが滅茶苦茶な腳本が市場にあふれている。加えて、中國と韓國の関係が悪化しており、これまで韓流ブームが長く続いていた中國は、やむなく日本をメインとする他の國の資源の発掘に移行している。

名作のIPを購入して、ローカライズするというのも、中國で近年よくあるパターンとなっている。今までのように海外の映畫やバラエティ番組をそのまま放映するのではなく、IPを購入して、ローカライズして放映?上映するという方法がとられている。そして小説でも漫畫でも、ファンがいて大きな話題となる作品であれば、なんでも映畫化、ドラマ化するというのが今の流れだ。特に小説だけでなく、漫畫も人気を集めるようになっている。例えば「深夜食堂」は、製作會社2社がIPを取得し、それぞれドラマ化と映畫化され、主役の黃磊(ホァン?レイ)と梁家輝(トニー?レオン)がそれぞれ主役を演じた。5月11日公開の映畫「麻煩家族(What A Wonderful Family)」も、日本の映畫「家族はつらいよ」のリメイク版だ。

〇クオリティの高い日本のIPは価格も手ごろ

中國の人気小説のIPが「完売」し、腳本は玉石混交のものが多くなるにつれて、少しでも人気がある腳本家の作品は高額で取引されるようになってきている。韓國のIPの売買はオークション方式である一方、日本のIPの売買は厳しく監(jiān)督?管理されているため、その価格が異常に高騰することを一程度まで抑えることとなっている。こうした日本の「定価」方式は、その成熟して一程度の規(guī)模に達した工業(yè)システムが構(gòu)築されているからこそ成り立っているといえる。日本の役者や製作スタッフなどは高度に産業(yè)化され、テレビ局には専屬の照明スタッフや衣裝スタッフなどもいる。そのため、テレビ番組製作がほぼ完全にマニュアル化され、コスト削減にもつながっている。

ただ、厳しいIPの保護メカニズムがあるため、リメイク版の製作などには複雑な過程があり、それを製作する際には、企畫がブッキングしてしまうことを必ず回避するため、過去に似たような內(nèi)容の作品が存在する場合、製作することができない。またIP保護のための細かいルールがあるほか、日本ではIP製作の過程にも同じように細かいルールがある?!袱ⅳ蓼辘摔鈪棨筏す芾怼工雀肖袱毪猡筏欷胜いⅳ饯欷长饯毡兢侨藲菪≌hなどを原作とした、名作のドラマ、映畫が製作される秘訣となっている。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集KN)

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