月刊中國(guó)ニュース 2017年7月1日(土) 20時(shí)10分
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前回の記事では、嫌われる日本人の上司像を描いて見せた。読んだ日本人の不安や厳しい感情をあおってしまったかもしれない。しかし、中國(guó)人部下をマネジメントするのは難しいという結(jié)論をくだすのはまだ早すぎる。資料寫真。
前回の記事では、嫌われる日本人の上司像を描いて見せた。読んだ日本人の不安や厳しい感情をあおってしまったかもしれない。しかし、中國(guó)人部下をマネジメントするのは難しいという結(jié)論をくだすのはまだ早すぎる。(文/李年古)
■トイレットペーパー1巻で、上司のイメージを変えられた
大阪出身で6年間も北京の日系會(huì)社の統(tǒng)括會(huì)社に本部長(zhǎng)として勤めた経験がある方はこう話す?!格v在員の間では、確かに中國(guó)人をまとめる上司はキツイ仕事だとよく言われています。しかし、僕自身の経験からすれば、それはコツをつかんでいないだけの話なのです。もし部下に上司が自分の兄貴のような存在だと思わせることができたら、後はもう楽勝です。皆は家族の一員のようによく頑張ってくれますから」。
彼は自らその兄貴のような振る舞いを部下の前で演じて見せることを心がけてきたという。例えば、社內(nèi)旅行に出かけるとき、彼はいつも部下のために家から常備薬セットを持參する。お手拭きペーパーや日焼け止めクリーム、蚊よけなども鞄に詰め込み、それを忘れた部下に使ってもらう。ある日、観光地のトイレで女性が困った表情をしているのを見て、彼は何気なくかばんからトイレットペーパー1巻を渡した。旅行先から帰ると、彼の呼び方を「部長(zhǎng)」から「兄貴」に変える部下もでてきた。なかなか馴染めない呼び方だが、特別のプレゼントをもらった気分になったと本人は得意気に言った。
「兄貴と思われたことで一番変わったのは、部下に対して叱る権限を手に入れたことです。これまで部下を叱る際、會(huì)社のために上司の立場(chǎng)で怒ったように取られていましたが、今は見方が変わったようです。兄貴だから、兄弟姉妹の成長(zhǎng)を促すためだと解釈しているようですね」。
上司は部下の許せない行動(dòng)に毅然とした態(tài)度で注意したり叱ったりする必要がある。しかし日本人管理者は、外國(guó)人の部下の前ではその厳しい上司像を見せることに躊躇(ちゅうちょ)してしまうことが多い。異文化の背景をもつ相手には、どこまで上司の本意を理解してもらえるかが判斷しにくいので、部下の反発や不満を買ってしまうのではないかと余計(jì)に心配するのだ。これが海外赴任者特有のストレスの一因にもなる。
しかし、本部長(zhǎng)は部下との家族的な人間関係を作ることに成功したため、その誤解を防げたのだろう。部下は叱る行為を「愛の印」と捉えるため、感情の絆がより深まる可能性さえある。こうして、自分の役割が「上司」から「兄貴」に変わることによって、「嫌われる勇気」も自然と手に入れたわけである。と同時(shí)に、上司としてのストレスを解消させる効果もあると言える。著名な心理學(xué)者のアドラーいわく、「その嫌われる勇気を持ち得たとき、あなたの対人関係は一気に軽いものへと変わるだろう」。まさにその通りである。
■部下らの1カ月の家計(jì)はいくらか、直ちに答えられるか?
その話を聞いて、さすがに彼は中國(guó)人の心をつかむ秘訣が分かっている人だと僕は感服した。以前、日中合弁の自動(dòng)車會(huì)社に勤めるある中國(guó)人の課長(zhǎng)とした會(huì)話を思い出した。その課長(zhǎng)の日常業(yè)務(wù)をたずねた際、彼は何度も「僕の兄弟たちに任せることが多い」という言い方を繰り返した。錯(cuò)覚した?jī)Wは「あなたの部下の中に、親戚は何人いますか」と確認(rèn)してみた。
「それは部下のことを指す言い慣れた表現(xiàn)だよ」と彼は僕のおろかな質(zhì)問に笑った。そして、突然1つの質(zhì)問を投げかけてきた?!缸月袱悚胜い堡?、わが社の社員は、日本人の上司よりも僕らのような能力も経験も負(fù)けている現(xiàn)地管理者の下で働きたがるよ。その理由が分かりますか?」。
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浦上 早苗
2017/6/3
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