<コラム>私が見た中國人の不思議な行動、なぜ寒い日に窓を開けるのか

照 誠之助    2018年3月30日(金) 19時10分

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私はITソフトウェア事業(yè)に攜わっており、部下2人ともが中國人である。私は40代だが、彼らはともに20代前半。立場上、年齢上、出身地域上、民族文化上などいろいろな違いがあるが、彼らの言動について「おや?」に思うことが多い。資料寫真。

私はITソフトウェア事業(yè)に攜わっており、部下2人ともが中國人である。私は40代だが、彼らはともに20代前半。立場上、年齢上、出身地域上、民族文化上などいろいろな違いがあるが、彼らの言動について「おや?」に思うことが多い。日常における中國人との付き合いについて不思議に思ったことをお伝えしたい。

S君は中國福建省の出身。福建省は中國の中で南に位置し、省都は福州市。S君は、客家人で普通語、福建語、客家語を話せるとのこと。そんなS君は、1年前の4月に弊社に入社した。

S君は、22才だがすでに結(jié)婚しており、10月には新築のマンションを都內(nèi)に購入するほど堅実な性格である。仕事柄は真面目で、遅刻することはなく、また退勤時間になるとすぐ帰宅する。そんな彼と仕事をしていて不思議に思ったことは、「寒いときでも暖房を消して、窓を開ける」ということである。

ある寒い日、私は暖房を入れていた。その後外に出かけ、帰ってくると暖房は止まっていた。さらには、冬だというのに窓を開いているのだ。S君はと見ると、彼は屋內(nèi)だというのにダウンジャケットを著てせっせと仕事をしている。

この時、社內(nèi)にはS君しかいなかったので、暖房を止めたのはS君であるのは確実。彼の気持ちを尊重するため、しばらくその狀態(tài)で自分も仕事をしていたがさすがに寒かったので、S君に暖房をつけていいかと確認した。S君は「はい」とは答えたものの、少し不満そうだった。

このようなことが何回か続いた後、S君になぜ暖房を消すのか聞いたところ、「暖房が嫌い」。そして「空気が悪かったから窓を開けた」ということだった。

この暖房嫌いは中國人特有のものだろうか?それともS君固有のものだろうか?

友人の中國人、特に同じ福建人に聞いてみると、S君と同じように暖房が嫌いで、家でも社內(nèi)でも上著を著て過ごすそうだ。中國の南方は暖房があることが少なく、エアコンの効きもよくないということで寒い冬はダウンジャケットを著て過ごすとのこと。まさにS君の行動である。そして、空気が悪いから窓を開けたことだが、中國では「換気したかった」という理由で離陸前の飛行機の非常ドアを勝手に開ける騒動も発生している。

このようなことを考えると、「暖房嫌い」「換気大好き」というのは南方の中國人の國民性とも言えるのではないか。

ところで、最近溫かくなり、S君もダウンジャケットを著ずに出社するようになった。少し肌寒かったあるとき、外出して帰ってくると暖房がつけられていた。S君も少し日本の生活に慣れてきたのかもしれない。

■筆者プロフィール:照 誠之助

1976年生まれ。鹿児島出身。鹿児島中央高校卒業(yè)。2008、2009年と上海に滯在しいろいろな中華料理を食べ、奧深さに感銘する。日本に戻ってからも、現(xiàn)地に近い中華料理店を求めて、食べ歩く毎日を過ごしている。青島ビールの東アジア地區(qū)アンバサダーでもある。

■筆者プロフィール:照 誠之助

1976年生まれ。鹿児島出身。鹿児島中央高校卒業(yè)。2008、2009年と上海に滯在しいろいろな中華料理を食べ、奧深さに感銘する。日本に戻ってからも、現(xiàn)地に近い中華料理店を求めて、食べ歩く毎日を過ごしている。青島ビールの東アジア地區(qū)アンバサダーでもある。

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