雪田 2018年5月14日(月) 18時(shí)20分
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10年前の四川大地震で、筆者の中國にある実家でも大きな揺れが感じられ、周りには「走れ」と叫ぶ聲が聞こえた。寫真は地震が起きたブン川県(ブンはさんずいに文)で5月11日に開かれたマラソン大會(huì)。
日本で仕事し、日本で生活している筆者は10年前の四川大地震の際に報(bào)道で感動(dòng)することはなかったが、日本の庶民の募金への情熱的な活動(dòng)には感動(dòng)した。
その後の日本の東日本大震災(zāi)や熊本地震を経て、中國と日本の災(zāi)害、特に地震の対策において、中國が一番重視しているのは「救う」、日本が一番重視しているのは「防ぐ」という大きな違いがあることを深く感じた。
中國の災(zāi)害後は、救助がクローズアップされ、若い救助隊(duì)員が野宿し、晝夜休まず廃墟を掘り、生存者を一人また一人と助け出す感動(dòng)的な場面が多く伝えられる。だが、どれだけの割合で人々を助けたのかといった統(tǒng)計(jì)データや、なぜ被害が大きくなったのかといった災(zāi)害の教訓(xùn)に目を向けることは少ない。
一方の日本は防災(zāi)を重視しているため、家屋倒壊が発生した際には倒壊の原因が注目される。東日本大震災(zāi)では津波による倒壊が多かったため、津波の衝撃を如何に和らげるかについて話し合われた。救援については、日本は中國の「一切の代償を惜しまない救助」は行わない。救助隊(duì)員の安全の保障も重要なのだ。
日本は防災(zāi)を重視しているため、経験と教訓(xùn)を生かし家屋の耐震性は進(jìn)化し続けている。定期的な防災(zāi)訓(xùn)練もその一環(huán)で、このように「防災(zāi)」をしっかり行うことで、いざ地震が発生しても慌てるがことなく、混亂による死傷を減らすことができる。
東日本大震災(zāi)は日本の各地の自治體に巨大津波への対策という課題を突き付けた。これは被災(zāi)地だけの問題ではなく、日本全國に共通する課題だといえる。防波堤を強(qiáng)化したり、高くしたり、強(qiáng)固な避難用高臺(tái)を作ったりと、津波対策が各地で計(jì)畫され、行われている。
整った避難施設(shè)は最も基本的なインフラで、日本の小學(xué)校がその役割を擔(dān)っている。
小學(xué)校校舎は耐震性が高く、乾パンや飲料水、防寒用の毛布などの被災(zāi)時(shí)の物資もそろっている。最近では、地震が起きでも斷水しない専用水道を小學(xué)校に設(shè)置する動(dòng)きがあると聞き、「日本の防災(zāi)はここまで進(jìn)化しているのか」と感心した。
中國でも日本のような強(qiáng)固な學(xué)校を築くことを強(qiáng)く望んでいる。普段は子どもたちの安全な學(xué)習(xí)場所であり、災(zāi)害が起きると老人や子どもたちの休む場所となる。中國の老人たちが、筆者の両親のように、災(zāi)害時(shí)に窮屈なテントで冷たい雨の夜を過ごすことのないよう、四川大地震の10年目に願(yuàn)いたい。
■筆者プロフィール:雪田
中國北京市生まれ、名古屋在住。北京航空航天大學(xué)卒、宇宙開発の研究院で修士號(hào)を取得。1990年代に來日し、IT業(yè)會(huì)社に勤務(wù)?,F(xiàn)在は語學(xué)塾を経営する傍ら、市民グループなどで中國関係の講座をしたり、フリーライターとして日本のことを中國の雑誌などで紹介している。
中國北京市生まれ、名古屋在住。北京航空航天大學(xué)卒、宇宙開発の研究院で修士號(hào)を取得。1990年代に來日し、IT業(yè)會(huì)社に勤務(wù)?,F(xiàn)在は語學(xué)塾を経営する傍ら、市民グループなどで中國関係の講座をしたり、フリーライターとして日本のことを中國の雑誌などで紹介している。Twitterはこちら
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