サウスチャイナ?モーニング?ポスト(2017年12月17日付)では、北朝鮮での不測(cè)の事態(tài)を警戒して、中國(guó)とロシアが対ミサイル共同演習(xí)を行ったことが伝えられている。共同演習(xí)は北京で一週間続けられた。

「中國(guó)とロシアの共同演習(xí)が、第一の対象としているのはアメリカである」と、第二砲兵工程學(xué)院（現(xiàn)ロケット軍工程大學(xué)）卒、元同學(xué)院教官で、フェニクス?テレビ軍事コメンテーターの宋忠平氏が言っている?！钢袊?guó)とロシアは共にこれらの対ミサイル共同演習(xí)を、戦略的な戦爭(zhēng)抑止力として使いたがっている。両國(guó)は、アメリカに圧力をかけ、朝鮮半島から高高度防衛(wèi)ミサイル（THAAD）を撤収させようとしたがっている」。

2017年9月には、オホーツク海とバルト海で中國(guó)とロシアが、合同軍事演習(xí)を行っている。また、同年南シナ海においても中露は海軍の統(tǒng)合演習(xí)をした。

今回始めて海外に著陸したと中國(guó)メディアが主張するH-6(轟-6)K爆撃機(jī)は、元はソ連のTu-16のコピー品である。1958～1959年に、中國(guó)はソ連から少數(shù)のTu-16を受け取り、ライセンス生産の合意を取り決めた。H-6の最高速度は音速には屆かず、時(shí)速1055キロメートル程度だ。よく、中國(guó)のH-6爆撃機(jī)はアメリカの「超空の要塞」B-52戦略爆撃機(jī)と比較される。確かにH-6もB-52も亜音速機(jī)で、ステルス性能もない。ただし、あえて分類するならB-52は大型長(zhǎng)距離爆撃機(jī)で、H-6は中型中距離爆撃機(jī)といえよう。H-6はB-52より航続距離は短いし、搭載できる爆弾などの量も少ない。

H-6の元となったTu-16が設(shè)計(jì)されたのは1950年代である。當(dāng)時(shí)のTu-16は敵の都市や軍事施設(shè)の上空を飛び、重力で落下する爆弾を雨のように降らせようとすることを意図した爆撃機(jī)だった。けれども1970年代までには、H-6のような爆撃機(jī)は強(qiáng)力な防空能力のある都市や軍事施設(shè)の上空で爆弾を落とすのが難しいと考えられるようになった。そのためH-6爆撃機(jī)に遠(yuǎn)距離から目標(biāo)を攻撃できる手段が必要になった。

新型のH-6Kは大幅な性能向上がなされている。H-6Kの特徴は第一に巡航ミサイル母機(jī)として設(shè)計(jì)されていることだ。H-6KはCJ-10巡航ミサイル(射程1500キロメートル以上)やCJ-20巡航ミサイル（射程2400キロメートル以上）、YJ-12超音速対艦ミサイル（射程400キロメートル）を運(yùn)用することができる。YJ-12は、現(xiàn)在アメリカがもっとも警戒する対艦ミサイルの一つである。YJ-12は最大でマッハ3の速度を出すことができる。YJ-12は敵の最終防衛(wèi)を突破するときには、螺旋狀に旋回しながら飛翔するため、迎撃が難しくなっているという。H-6Kには、新型エンジンと新しい複合素材が使われていることで、以前のH-6より能力が向上している。

かつてH-6Kより古いバージョンであるH-6D4機(jī)がイランに輸出され、1988年のイラン?イラク戦爭(zhēng)に參加したとされている。今年の3月には、領(lǐng)有権爭(zhēng)いが起こっている南シナ海の島に初めてH-6Kが著陸したことを中國(guó)國(guó)営メディア人民日?qǐng)?bào)が映像付きで伝えていた。著陸したのは海南島の南東にあるパラセル諸島ウッディー島だった。

■筆者プロフィール：洲良はるき

大阪在住のアマチュア軍事研究家。翻訳家やライターとして活動(dòng)する一方で、ブログやツイッターで英語(yǔ)?中國(guó)語(yǔ)の軍事関係の報(bào)道や論文?レポートなどの紹介と解説をしている。月刊『軍事研究』に最新型ステルス爆撃機(jī)「B-21レイダー」の記事を投稿。これまで主に取り扱ってきたのは最新軍用航空機(jī)関連。

■筆者プロフィール：洲良はるき

大阪在住のアマチュア軍事研究家。翻訳家やライターとして活動(dòng)する一方で、ブログやツイッターで英語(yǔ)?中國(guó)語(yǔ)の軍事関係の報(bào)道や論文?レポートなどの紹介と解説をしている。月刊『軍事研究』に最新型ステルス爆撃機(jī)「B-21レイダー」の記事を投稿。これまで主に取り扱ってきたのは最新軍用航空機(jī)関連。

twitterはこちら