<コラム>中國最新ステルス戦闘機(jī)J―20、年産40機(jī)の可能性も

洲良はるき    2018年9月9日(日) 16時(shí)10分

拡大

中國のポータルサイト新浪は8月28日、中國の航空機(jī)メーカーが製造ラインを増やし、最大で年間40機(jī)のJ―20が製造できるようになるかもしれないとする記事を掲載した。寫真はJ―20。

中國のポータルサイト新浪は8月28日、中國の航空機(jī)メーカーが製造ラインを増やし、最大で年間40機(jī)のJ―20が製造できるようになるかもしれないとする記事を掲載した。

さらに、中國國営のテレビ局である中國中央電視臺(tái)(CCTV)は、航空機(jī)製造會(huì)社である成都飛機(jī)工業(yè)公司が、2019年のうちに4本目の生産ラインを増やすと報(bào)道した。成都飛機(jī)工業(yè)公司は中國の最新ステルス戦闘機(jī)J―20を生産しているメーカーである。もしも4本の生産ラインをフルで使用すれば、年間40機(jī)のJ―20戦闘機(jī)の生産が可能になるという。

J―20戦闘機(jī)については、今年の2月に作戦能力が形成されたと公式に発表され、7月には夜間訓(xùn)練の映像が公開されている。

新浪の記事によると、パキスタンがJ―20ステルス戦闘機(jī)の最初の海外顧客になる可能性が非常に高いと、インドの退役軍人が発言した。そうなれば、インドとパキスタンの空中戦力のバランス近郊は失われるという。

J―20は中國の最新鋭戦闘機(jī)であり、現(xiàn)在のところ中國政府はJ―20を輸出する意向を持ってはいない。しかし新浪によると、J―20の生産數(shù)が十分に増え、現(xiàn)在のエンジンより強(qiáng)力な新型のWS―15エンジンが裝備されるようになれば、初期型のJ―20が輸出されないとは限らないとしている。たとえば、中國のJ―10戦闘機(jī)は、以前は海外に販売されていなかったが、現(xiàn)在、中國は積極的に海外顧客を求めている。

インドはロシアの第5世代ステルス戦闘機(jī)Su―57(インド版はFGFA)の開発に出資していたが、その性能に満足できず、現(xiàn)在インドはSu―57への追加投資に消極的になっている。現(xiàn)狀のままでは近い將來においても、インドの高性能戦闘機(jī)はロシアのSu―30戦闘機(jī)や、フランスのラファール戦闘機(jī)などになる可能性が高い。これらの戦闘機(jī)は、中國の第5世代J―20戦闘機(jī)より1世代前の第4世代機(jī)に分類され、ステルス機(jī)ではない。

軍事には機(jī)密があって當(dāng)然とはいえ、中國政府や中國軍の情報(bào)統(tǒng)制のベールは非常に厚い。謎の多い中國のJ―20戦闘機(jī)については、さまざまな報(bào)道が飛び交っており、その內(nèi)容も信憑性もさまざまだ。日常的に中國語メディアの軍事報(bào)道をチェックしている人なら、「J―20ステルス戦闘機(jī)の性能は米國のF―22やF―35に匹敵する」といったような內(nèi)容の記事を頻繁に目にしているだろう。

米海軍協(xié)會(huì)の機(jī)関誌である『プロシーディングマガジン』2017年10月號(hào)には、専門家の発言として、元米國防総省上級(jí)幹部職(Senior Executive Service:SES)で、現(xiàn)在は米?公共政策研究所のシニアアナリストであるマーク?シュナイダー氏の論文が掲載されている。同論文に引用されている文獻(xiàn)は見慣れたものが多いが、シュナイダー氏の経歴からすると、彼が一般人にはアクセスできない國家機(jī)密の情報(bào)をも意識(shí)して書いている可能性は考慮されるべきだろう。今回はシュナイダー氏の論文を中心に、他の報(bào)道なども參考にしながら、中國のJ―20ステルス戦闘機(jī)の事情について、少し書いてみたい。

J―20は運(yùn)動(dòng)性より、速度や航続距離を優(yōu)先して設(shè)計(jì)されている。J―20はマッハ1.2から1.8の速度に最適化されているように見えるという。J―20の翼面積はF―22より約25%も少なく、翼面荷重はほとんどF―35と同じである。

J―20は4個(gè)の大型増槽(外部燃料タンク)を裝備できる。増槽を使用すれば航続距離を伸ばすことができるが、ステルス性が失われてしまう。ただし、J―20は増槽とそのパイロン(増槽を翼に取りつけるための支柱)を捨てれば、飛行中にステルス?fàn)顟B(tài)を取り戻すことができる。

J―20は明らかに、早期警戒管制機(jī)(AWACS)、空中給油機(jī)、第4世代機(jī)の脅威となる。多數(shù)のJ―20なら、F―22やF―35の脅威となりうるかもしれないと、シュナイダー氏は書いている。

アヴィエーションウィーク誌によると、J―20の任務(wù)は、中國が使用する対艦弾道ミサイルのための海上偵察と目標(biāo)選定であり、また巡航ミサイルを発射する中國艦船を支援するとしている。

ロシアのPAK FA(Su―57)と同様に、J―20は明らかにいくつかの第5世代戦闘機(jī)の特徴を欠いているという。中國は、最新のエンジンやアビオニクスの開発で問題を抱えている。

元米空軍中將のデイビッド?デプチューラ氏は、J―20はロシアのPAK FA(Su―57)より進(jìn)歩しているように見えると発言している。J―20は前方に対しては非常にステルス性に優(yōu)れているが、側(cè)面や後方はそうではないとしている。また、J―20はドッグファイト用の戦闘機(jī)ではないとしている。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China?記事へのご意見?お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業(yè)務(wù)提攜

Record Chinaへの業(yè)務(wù)提攜に関するお問い合わせはこちら

業(yè)務(wù)提攜