<コラム>ニュース中國語事始め=分かるようで分からない中國の一?二?三線都市を完全紹介

如月隼人    2019年1月11日(金) 0時40分

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中國の報道、さらに政府発表などでも「一線城市(一線都市)」や「二線城市」といった言葉が説明なしで使われます。そこで、これらの言葉の意味づけを整理し、一覧もご紹介することにします。寫真は上海市。

數(shù)年前から、中國の報道、さらに政府発表などでも「一線城市(yi1xian4 cheng2shi4、一線都市)」という用語が、説明なしでよく使われるようになりました?!付€城市(er2xian4 cheng2shi4、二線都市)」「三線城市(san1xian4 cheng2shi4、三線都市)」という言葉も出てきます。ただ、この「一線都市」などが何を示すのか、どうもはっきりしていないのです。

都市の重要さのランクということは分かりますが、それぞれどの都市を指すか。中國語サイトの説明を見ても、「一線都市とは全國の政治経済など社會活動の中で、重要な地位を持ち、指導(dǎo)的作用と影響力を持つ大都市」や「一種の非學(xué)術(shù)的な経済概念」とされています。

ちなみに、「二線都市」については「一定の経済基礎(chǔ)があり、商業(yè)活動が相対的に活発で、大都市、大ブランド、優(yōu)秀な人材の(誘致に)一定の吸引力がある都市」という説明です。やはり、あいまいさが殘ります。

政府発表で「一線都市」という用語が使われる例としては、國家統(tǒng)計局が毎月発表する全國70都市の不動産価格動向があります。一覧表を見ると、35都市からなる前半と、同じく35都市からなる後半に分かれていて、表前半に大都市が集められています。説明文を読むと「一線都市」は上海、北京、広州、深センの4都市とされており、「二線都市」は31カ所、「三線都市」は35カ所などとされているので、表前半にあるのが「一線都市」と「二線都市」、表後半は「三線都市」と認(rèn)識していることが分かります。

ただ、この表が「一線都市」から「三線都市」までを網(wǎng)羅しているのではないようです。例えば、どう考えても「二線都市」あるいは「三線都市」に入っていると思われる広東省東莞市や江蘇省蘇州市が含まれていないのです。

統(tǒng)計局が70都市を選定したのは、不動産価格の全國的な動向を認(rèn)識するためですから、近隣に同様の傾向を示す都市があれば、すべてを挙げることはせず、ひとつの都市で代表したということも考えられます。

そこで、ここでは中國の有力経済メディアである「第一財経」などが発表している、中國の「一線都市」から「五線都市」まで一覧をご紹介します(2018年版)。なお、同発表は、「商業(yè)資源集中路」「都市樞軸性」「都市活性度」などさまざま指數(shù)を設(shè)けての総合ランキングです。2018年の大きな変化としては、それまで「上海、北京、広州、深セン」だった最上位ランキングで広州と深センが入れ替わって「上海、北京、深セン、広州」になったなどがあります。

同ランキングが獨自に設(shè)けている「一線都市」以外の都市もランク順に掲載されていますが、分かりにくくなると考え、?。ㄖ醒胫陛犑?、民族自治區(qū))別にまとめました。行政區(qū)畫名が「市」である場合には省略し、それ以外の「自治州」などの場合のみ掲載しました。

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