賀錦麗。この女性の名前を知っている方は相當(dāng)の中國(guó)通で、しかも國(guó)際政治にかなり関心を払っている方だと思う。

賀錦麗氏はほかならぬ次期米副大統(tǒng)領(lǐng)、カマラ?ハリス（Kamala Harris）氏（56）だ。

■なぜハリス氏に中國(guó)語(yǔ)の名前が？

ハリス氏の父親はジャマイカからの移民で、スタンフォード大學(xué)教授（経済學(xué)）である。母親シャマラ?ゴパラン?ハリス氏はインド?チェンナイ出身のがん研究者で市民権活動(dòng)家でもある。その母方の祖父は、インド南部タミルナド州スラセンドラプラン（Thulasendrapuram）村出身だ。つまり1964年、カリフォルニア州オークランド市に生まれたハリス氏は黒人でアジアにルーツを持っている。ただ、「ハリス氏は黒人だが、奴隷としてアフリカからアメリカに連れて來(lái)られた人たちに直接のルーツを持たないことから、ハワイに留學(xué)していたケニア人の父を持つバラク?オバマ氏と重ねられることも多い」と一部のメディアがさりげなく觸れたように、ハリス氏は恵まれた家系を持っている。母親は夫と離婚した後、女手一つでハリス氏と妹のマヤさんを育てた。

ハリス氏の米副大統(tǒng)領(lǐng)當(dāng)選が確実になったニュースが公表されると、スラセンドラプラン村では、住民たちが爆竹で祝福し、寺院で祈りをささげ、ハリス氏の顔寫(xiě)真の入ったポスターを掲げた。インドに住むハリス氏の家族が、副大統(tǒng)領(lǐng)の就任式に出席するため渡米する予定であると報(bào)じられている。インドのナレンドラ?モディ首相も8日、バイデン氏の勝利を祝福し、ハリス氏は「非常に大きな誇り」だとたたえ、さらに、ツイッターに、「あなたの成功は先駆的であり……、すべてのインド系米國(guó)人にとっても大きな誇りだ」と投稿している。

以上、述べたようにインド人の血統(tǒng)を持つハリス氏なのに、どうして中國(guó)人の名前を持つのか？このように疑問(wèn)を持つ読者もきっと大勢(shì)いるだろうと思う。そのいきさつを説明しよう。

ハリス氏の親友には、蘇栄麗さんという中國(guó)出身者がいる。ハリス氏は2003年のサンフランシスコでの選挙に出た際、中國(guó)系住民の票獲得策について蘇さんと話し合った。そのとき、蘇さんはハリス氏に、中國(guó)系有権者に覚えてもらいやすい中國(guó)語(yǔ)氏名を持った方が良いと提案した。ハリス氏もそれまでの十?dāng)?shù)年間、米國(guó)の中國(guó)人コミュニティーとあまり交流していなかったので、こうした作戦が必要だと認(rèn)めた。そのネーミング作業(yè)は蘇さんの父親で、臺(tái)灣系中國(guó)人社會(huì)のリーダーでもある蘇錫芬さんに手伝ってもらった。こうしてハリス氏は「賀錦麗」という中國(guó)名を持つようになったのだ。この選挙作戦が奏功して、その後、サンフランシスコではますます多くの非中國(guó)系議員立候補(bǔ)者が中國(guó)語(yǔ)の名前を付けるようになった。

■中國(guó)語(yǔ)名も選挙に勝つ重要なツール

米國(guó)の中國(guó)語(yǔ)系メディアが引用したデータによると、2018年、カリフォルニア州の中國(guó)系住民の人口は全米の中國(guó)系住民総人口の36.9%を占め、110萬(wàn)人以上に達(dá)している。このうちサンフランシスコは米國(guó)最大の華人居住地の一つで、中國(guó)系住民の人口はニューヨークに次いで多い。