シルクロード沿線?乾燥地帯の「砂漠化問(wèn)題」―中國(guó)人専門(mén)家が狀況を解説

中國(guó)新聞社    2022年5月30日(月) 22時(shí)50分

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中國(guó)では砂漠化の防止や「緑の回復(fù)」の作業(yè)が続けられている。寫(xiě)真は甘粛省武威市民勤県で撮影。典型的な乾燥地帯だが、2021年には黃河の水を引き込む工事が完成して通水が始まった。

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どこまでも連なる砂丘。ラクダの背に荷を乗せた隊(duì)商が、砂丘のふもとをゆっくりと通過(guò)していく――。そんなシルクロードのイメージは、私たちを美しい歴史ロマンの世界に誘う。しかし現(xiàn)実の砂漠は過(guò)酷な世界だ。また、「砂漠化の進(jìn)行」などといった、不安を覚えずにはいられない言葉を耳にすることもある。中國(guó)科學(xué)院西北生態(tài)環(huán)境資源研究院研究員の王濤氏は、砂漠環(huán)境や砂漠化の過(guò)程とその防止や復(fù)元の研究に40年以上も取り組んできた。王氏はこのほど中國(guó)メディアの中國(guó)新聞社の取材に応じてユーラシア內(nèi)陸の砂漠の過(guò)去と現(xiàn)在について説明した。以下は王氏の言葉に若干の説明內(nèi)容を追加するなどで再構(gòu)成したものだ。

その他の寫(xiě)真

■砂漠の緑化は2000年以上も続けられてきた

いわゆるシルクロードはユーラシア內(nèi)陸の乾燥地帯を東西に貫く道で、點(diǎn)在するオアシスを経由する。一般には19世紀(jì)に活躍したドイツの地理學(xué)者であるリヒトホーフェンの提唱により出現(xiàn)した概念とされている。

シルクロードが通過(guò)する地域は古くから荒涼たる砂漠に覆われ、自然環(huán)境は劣悪だった。生産性が低ければ、人は水や草のある場(chǎng)所を求めて移動(dòng)するしかない。定住も農(nóng)業(yè)を営むことも困難だ。しかし、人の技術(shù)力は向上していくものだ。例えば人々は徐々に、水の流れを制御できるようになっていった。そうすれば、緑に覆われるオアシスの面積を拡大できる。農(nóng)地や果樹(shù)園を計(jì)畫(huà)的に広げていける。さらには、水が豊富な山麓から地下を通る送水管を作ることもした。水が到達(dá)した場(chǎng)所では、人工オアシスの造営が可能だ。

人々は、風(fēng)に舞い上げられた砂がオアシスの緑を埋めてしまう現(xiàn)象を低減する技術(shù)も獲得していった。シルクロード沿線のオアシスは発展し続けた?,F(xiàn)在のオアシス、つまり緑で覆われる土地の面積は、2000年あまり前よりも、ずっと大きい。

■目指すべきは「自然の征服」ではなく「自然との共生」

中國(guó)領(lǐng)內(nèi)でシルクロードが通過(guò)しているのは陝西、甘粛、寧夏、青海、新疆などで、いずれも乾燥地帯だ。砂漠化現(xiàn)象は人々の生存を左右する問(wèn)題であり、中國(guó)の生態(tài)の安全と経済社會(huì)の発展にとっての脅威だ。しかしこれらの地域は、広大な土地、豊富な太陽(yáng)エネルギーや鉱物資源というよい面も備えている。

中華人民共和國(guó)は當(dāng)初から「砂を防ぎ、砂を制御。砂漠をオアシスに、砂漠を良田に」を目標(biāo)としてきた。中國(guó)科學(xué)院瀋陽(yáng)林業(yè)土壌研究所は1952年に中國(guó)東北地方の「風(fēng)砂被害」の防止策を研究し始め、1954年には內(nèi)モンゴル自治區(qū)の包頭市と甘粛省蘭州市を結(jié)ぶ鉄道の砂被害防止の研究を始めた。

中國(guó)は現(xiàn)在までに、砂漠と砂漠化の拡大を効果的に阻止できるようになった。「國(guó)連砂漠化対処條約」は2030年までに世界の干ばつ?半干ばつ狀態(tài)の土地の増加をゼロにする、あるいはそのような土地に緑を戻す目標(biāo)を掲げているが、中國(guó)は同目標(biāo)を前倒しで達(dá)成した。

中國(guó)は數(shù)十年の努力を通じて、自國(guó)內(nèi)の砂漠化について「進(jìn)行-急速進(jìn)行-部分的逆転-全體的抑止」の時(shí)系列を成立させた。政府も企業(yè)も民衆(zhòng)も力を合わせた。かつての「砂が人を追い詰める」は、現(xiàn)在は「緑が広がり砂が退く」の狀態(tài)になった。

乾燥地域の緑化とは、人工的な「オアシス化」だ。しかし人が「オアシス化」の力を注ぎ込んでも、同時(shí)に「砂漠化の力」も働いていることは重要だ。この2つの力は相互に影響し合う。

「オアシス化」を広い範(fàn)囲で出現(xiàn)させ安定させれば、生産と生態(tài)の環(huán)境は大きく改善する。その際に、水資源の開(kāi)発と管理は鍵となる。過(guò)度な開(kāi)発を行い、非合理的な水利用をしたのでは、せっかく築いた人工オアシスの環(huán)境は悪化する。砂漠に逆戻りするかもしれない。

つまり、人による一方的かつ徹底的な「自然の征服」はありえない話だ?!干澳工瘟Δ取弗ⅴ伐够工瘟Δ味膜¥舜嬖冥筏皮い毪长趣蛲欷皮悉胜椁胜?。合理的な水の調(diào)整や使用が大切だ。そうすれば、人類は自然と調(diào)和して共生できる。

■自國(guó)の砂漠開(kāi)発で得た経験や技術(shù)を乾燥地域の國(guó)に提供

改革開(kāi)放が始まって以來(lái)、中國(guó)は徐々に自國(guó)の「砂漠対策」情報(bào)を國(guó)際社會(huì)に発信するようになった。また國(guó)連環(huán)境計(jì)畫(huà)は1987年に、中國(guó)科學(xué)院蘭州砂漠研究所內(nèi)に「國(guó)際砂漠化防止研究?研修センター」を設(shè)立した。ここではほぼ毎年、砂漠化の害を受けている発展途上國(guó)の要員を研修クラスに招いて、學(xué)術(shù)や技術(shù)の交流をしたり、中國(guó)が重要な砂漠対策を?qū)g施した現(xiàn)地に足を運(yùn)んで見(jiàn)學(xué)してもらったりしている。

2014年には中國(guó)科學(xué)院中央アジア生態(tài)?環(huán)境センターが設(shè)立された。同センターは中央アジアの多くの國(guó)に支部を設(shè)立して、シルクロード沿線諸國(guó)の生態(tài)環(huán)境保護(hù)、持続可能な資源利用、農(nóng)業(yè)の発展、鉱物資源探査、災(zāi)害モニタリングと早期警戒などの分野における科學(xué)技術(shù)協(xié)力と人材育成について積極的な役割を果たしている。

中國(guó)は砂漠問(wèn)題関連で一部の國(guó)への技術(shù)支援もしている。中國(guó)科學(xué)院は過(guò)去三十?dāng)?shù)年間、トルクメニスタン、ウズベキスタン、キルギス、カザフスタン、イラン、エジプト、シリア、イスラエル、サウジアラビア、モンゴルなどのシルクロード沿いの主要國(guó)と砂漠化防止について理念と技術(shù)を提供し、協(xié)力研究と実踐を展開(kāi)してきた。

中國(guó)が技術(shù)を完全に獨(dú)力で開(kāi)発したと言うつもりはない。中國(guó)が現(xiàn)在、シルクロード沿線國(guó)に広めている流砂固定技術(shù)は、元はと言えばソ連時(shí)代のトルクメニスタン砂漠研究所で開(kāi)発されたものだ。中國(guó)はこの技術(shù)を大いに発展させ、人工砂固定植生の栽培など體系化された砂防?治砂技術(shù)にまで拡張した。そしてその成果を世界と分かち合っている。

砂にとって國(guó)境は存在しない。砂塵嵐(さじんあらし)が発生すれば、砂は極めて遠(yuǎn)方の國(guó)にも飛んでいく。生態(tài)管理も一地域や一國(guó)だけで完結(jié)するものではない。世界各國(guó)は砂漠化問(wèn)題と対峙するために協(xié)力を強(qiáng)化し、共通の認(rèn)識(shí)を得た上で、共に力を発揮していかねばならない。

砂漠化防止や砂を管理する技術(shù)は地域の事情に対応する必要がある。また、砂漠化モニタリングシステムの建設(shè)や法體系も樹(shù)立、砂漠化防止によって生態(tài)、経済、社會(huì)のいずれもがよい効果を得るようにするなどは、將來(lái)にわたって検討する価値のある重要な議題だ。(構(gòu)成 / 如月隼人

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