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競売物件からの「寶探し」で新境地を拓く

露崎強の名前は、日本での度重なる見事なまでの買収行為で知れ渡った。NHK、朝日新聞、読売新聞などが大きく報道し、彼のビジネスストーリーは日本で有名になった。

1987年に來日し、牛乳配達から始め、中華料理店、國際結(jié)婚紹介所、航空券販売等々、次々に事業(yè)を拡大していった。中國漁船が操業(yè)している漁場で働いたこともある。そこで1000萬円稼ぎ、中國人には馴染みのない鰆（さわら）を仕入れた。朝から晩まで働き、少しずつ資金を蓄えていった。

不動産業(yè)を始めたのは2001年である。當時、日本の景気は10年近く低迷しており、バブル崩壊を引き起こす不動産業(yè)はその元兇と見られていた。市場はよどみ、見向きもされなかった?！袱嗓长榍肖贽zめばいいのか？このよどんだ水からどうすれば魚が獲れるのか？」彼は考え込んだ?！袱饯Δ?！やり直す必要はない。不要になった物件を活かす道がある」とひらめき、裁判所が競売にかけた物件から“寶探し”を始めた。東京や千葉で安価な物件を購入し、続々とやって來る留學(xué)生に向けて日本語學(xué)校を開設(shè)。あっという間に10棟以上のビルを持つようになった。

「ひとつチャンスの扉を開ければ、再び新たなチャンスが見つかるものです」。2004年、彼は來日観光客の増加という商機を見逃さなかった。3億円で千葉県木更津市の破産した旅館を買収?改築し、東京ベイプラザホテルとし、大挙して観光業(yè)に進出した。そのまま運び込まれた中國色豊かな大門が人々の眼を引いた。

金文字で「東京灣花園酒店」と大きく刻まれた大門が完成披露された日、3臺の車が玉突き衝突した。運転しながら門に眼をとられて衝突したのだ。彼は當時のことを、いつも得意げに喜色満面に語る。ホテルの庭園には、あずまや、小徑（こみち）、橋などを配し古色蒼然とした中國式のデザインにした。それは、経営者として、彼自身に深く根差している「中國情緒」を表現(xiàn)しただけでなく、より多くの中國人観光客を誘致し、故郷に帰ったようなもてなしをするためであった。