調(diào)べものをしていて、気になり始めたことがある。軍用機(jī)の命名法だ。國(guó)によってずいぶん異なるのだ。なお、以下の記述は本當(dāng)に「ざっくり」した説明であることをご承知いただきたい。

さて日本の場(chǎng)合、戦後の自衛(wèi)隊(duì)はほぼ米國(guó)機(jī)を使っているので第二次世界大戦期ごろの命名規(guī)則をご紹介しよう。陸軍機(jī)の場(chǎng)合、試作段階では機(jī)種に関係なく「キ」＋「番號(hào)」とされた（「キ」は「機(jī)體」から）。制式採(cǎi)用時(shí)に「制定時(shí)の皇紀(jì)年號(hào)下2桁」＋「式」＋「機(jī)種名」となった?！弗?3」は1941年（皇紀(jì)2601年）に制式採(cǎi)用され「一式戦闘機(jī)」の名を與えられた。愛(ài)稱は「隼（はやぶさ）」だ。

海軍機(jī)の場(chǎng)合、試作段階では「機(jī)種記號(hào)」＋「機(jī)種ごとの計(jì)畫番號(hào)」＋「設(shè)計(jì)會(huì)社記號(hào)」だった。制式採(cǎi)用されると「制定時(shí)の皇紀(jì)年號(hào)下2桁」＋「式」＋「機(jī)種名」となる。「機(jī)種記號(hào)」はA（艦上戦闘機(jī)）、B（艦上攻撃機(jī)）、C（偵察機(jī)）などだ?！冈O(shè)計(jì)會(huì)社記號(hào)」がMである三菱重工業(yè)がA6Mの名で開(kāi)発した機(jī)體は1940年に制式採(cǎi)用され「零式艦上戦闘機(jī)」と名付けられた。

ただし海軍は1942年に、制式名稱に一般名詞を用いる方式に変更した。そして艦上戦闘機(jī)には「風(fēng)」の文字を（強(qiáng)風(fēng)、烈風(fēng)など）、局地戦闘機(jī)には「雷」を（雷電、紫電など）、偵察機(jī)には「雲(yún)」の文字を用いた（彩雲(yún)、紫雲(yún)）。海軍機(jī)の場(chǎng)合、強(qiáng)風(fēng)や雷電などが制式名である點(diǎn)が、「隼」が愛(ài)稱だった陸軍機(jī)とは異なる。

さて、米軍機(jī)だが「任務(wù)記號(hào)」＋「番號(hào)」という命名法だ。Aがつけば攻撃機(jī)（Attack）、F（Fight）が付けば戦闘機(jī)、C（Carry）ならば輸送機(jī)、P（Patrol）ならば哨戒機(jī)といった具合で、F?22、C?17などの機(jī)體名がつけられる。

歐州の場(chǎng)合、英國(guó)では「メーカー名」＋「一般名詞」で「ホーカー?ハリケーン」、「スーパーマリン?スピットファイア」など。ドイツでは「メーカー名略稱」＋「番號(hào)」で、メッサーシュミット社が開(kāi)発した世界初のロケット戦闘機(jī)「Me163」などがある。

ソ連/ロシアも「開(kāi)発部署/メーカー名略稱」＋「番號(hào)」が一般的だ。ツポレフ設(shè)計(jì)局（ソ連時(shí)代の組織名）なら「Tu（本來(lái)はロシア文字）」、ミグ設(shè)計(jì)局なら「MiG」、スホーイ設(shè)計(jì)局なら「Su」と數(shù)字を組み合わせた機(jī)體名となる。ソ連の設(shè)計(jì)局（現(xiàn)在は會(huì)社組織）の名は設(shè)立時(shí)の責(zé)任者（技術(shù)者）の名なので、人名と番號(hào)を組み合わせた機(jī)體名とも言える。