さて、中國(guó)の軍用機(jī)だが、現(xiàn)在に至るまで大部分がソ連（ロシア）の軍用機(jī)のコピーまたは改良版であることはよく知られている。しかし機(jī)體名については「自國(guó)獨(dú)自」だ。まず、戦闘機(jī)は「殲（殲轟とする場(chǎng)合もある）」、爆撃機(jī)なら「轟」、攻撃機(jī)は「強(qiáng)」、輸送機(jī)は「運(yùn)」、練習(xí)機(jī)は「教練」の文字を置き、番號(hào)を続ける。殲?20、運(yùn)?9といった具合だ。

ちなみに殲、轟、強(qiáng)、運(yùn)、教練のローマ字表記はJian、Hong、Qiang、Yun、Jiaolianなので、中國(guó)語(yǔ)圏以外ではJ?20、Y?9のように書かれるのが一般的だ?！附叹殹工螆?chǎng)合には「JL」とされる。

考えてみれば中國(guó)の軍用機(jī)命名法は米軍と発想がほぼ同じだ。名稱にまず、機(jī)體の機(jī)能または用法を反映させている。

中華人民共和國(guó)は1949年の建國(guó)當(dāng)初から米國(guó)とは対立しており、翌50年に勃発した朝鮮戦爭(zhēng)では実際に戦った。地上の戦闘だけでなく戦闘機(jī)同士の空中戦も展開された。ソ連から供與されたMiG?15を中國(guó)人パイロットが操縦して米軍戦闘機(jī)を撃墜した事例も少なくなかった。

當(dāng)時(shí)の中國(guó)が、軍用機(jī)の命名方法を決めるにあたって全否定の対象だった米國(guó)の方式に學(xué)んだとは考えにくい。とすれば、自分らにもっともしっくりくる方式を採(cǎi)用したことになる。ものごとを分類して命名する作業(yè)では、対象物を認(rèn)識(shí)する上で何を重視するかという発想が直接に反映される。認(rèn)識(shí)パターンが示されるわけだ。実用面や機(jī)能をまずは重視する點(diǎn)で、軍用機(jī)の命名法には中國(guó)人の発想が米國(guó)人にかなり近いことが反映されているとも言えそうだ。

日本の場(chǎng)合、陸軍は「年號(hào)」＋「機(jī)種」と、まずは「順番」を重視している?！敢话忝~」に切り替えた海軍は、実に詩(shī)的な制式機(jī)名になったが、それでも機(jī)種ごとに1文字を共通させるなどで秩序感も保とうとしている。順番重視、あるいは美的感覚と秩序の両立を目指している點(diǎn)で、これも日本人の発想を反映しているように思えるのだが、どうだろう。（3月14日寄稿）

■筆者プロフィール：如月隼人

日本では數(shù)學(xué)とその他の科學(xué)分野を勉強(qiáng)したが、何を考えたか北京に留學(xué)して民族音楽理論を?qū)煿?。日本に戻ってからは食べるために編集記者を稼業(yè)とするようになり、ついのめりこむ?！钢袊?guó)の空気」を読者の皆様に感じていただきたいとの想いで、「爆発」、「それっ」などのシリーズ記事を執(zhí)筆。

■筆者プロフィール：如月隼人

1958年生まれ、東京出身。東京大學(xué)教養(yǎng)學(xué)部基礎(chǔ)科學(xué)科卒。日本では數(shù)學(xué)とその他の科學(xué)分野を勉強(qiáng)し、その後は北京に留學(xué)して民族音楽理論を?qū)煿ァＨ毡兢藨盲皮椁鲜长伽毪郡幛司幖浾撙蚣跇I(yè)とするようになり、ついのめりこむ。毎日せっせとインターネットで記事を発表する?！钢袊?guó)の空気」を読者の皆様に感じていただきたいとの想いで、「爆発」、「それっ」などのシリーズ記事を執(zhí)筆。中國(guó)については嫌悪でも惑溺でもなく、「言いたいことを言っておくのが自分にとっても相手にとっても結(jié)局は得」が信條。硬軟取り混ぜて幅広く情報(bào)を発信。

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