中國が北朝鮮問題に対する危機(jī)感を強(qiáng)めている。そのあらわれのひとつが、國內(nèi)での情報(bào)統(tǒng)制だ。18日に北京市內(nèi)で行われた米國のティラーソン國務(wù)長官と王毅外相（外交部長）の共同記者會(huì)見で、ティラーソン國務(wù)長官は、雙方が朝鮮半島情勢(shì)はかなり危険なレベルに達(dá)しているとの認(rèn)識(shí)を共有したと説明したが、中國では報(bào)道されなかった。

ティラーソン?王會(huì)談については、そもそも報(bào)道が極めて少ない。中國外交部の公式サイトには、「米中関係について」、「朝鮮半島情勢(shì)について」、「會(huì)談全般について」を紹介する3つの文章が連載されたが、中國國內(nèi)の主要メディアの報(bào)道は見當(dāng)たらない。政府の発表を転載することの多い中國メディアとしては不自然だ。

外交部が発表した文章は朝鮮半島の問題について雙方が「一部の大きな方向性については基本的認(rèn)識(shí)を共有できた」と紹介するなど、どの問題についても抽象的かつ無難な表現(xiàn)だった。

同記者會(huì)見を扱った例外的な報(bào)道としては、中國中央電視臺(tái)（中國中央テレビ、CCTV）が會(huì)談終了後の記者會(huì)見の様子をウェブサイトで比較的詳細(xì)に伝えたが、朝鮮半島情勢(shì)の「危険なレベル」発言には觸れなかった。

當(dāng)局が報(bào)道規(guī)制を行っているのはほぼ明らかだ。理由として考えられるのは政策と民意の乖離（かいり）だ。まず理解せねばならないことは、中國當(dāng)局にとって北朝鮮が「なくなってしまっては困る國」ということだ。北朝鮮の崩壊により韓國により半島が統(tǒng)一された場(chǎng)合、米軍は中朝國境にまで進(jìn)出すると考えねばならない。

そのような狀況が中國に與える深刻さは、逆の事態(tài)を想像すれば分かりやすい。仮に北朝鮮主導(dǎo)で朝鮮半島が統(tǒng)一されたとする。ミサイル部隊(duì)を含めた北朝鮮軍は半島最南端まで進(jìn)出する。中國軍やロシア軍も進(jìn)出する可能性も出てくる。そのことが日本や在日米軍にとってどれだけ衝撃的か、多くの日本人は理解できるだろう。

中國當(dāng)局の思惑とは別に、中國の一般的世論において北朝鮮、とくに金正恩（キム?ジョンウン）政権の評(píng)判は極めて悪い?，F(xiàn)在の北朝鮮社會(huì)は中國人にとって「悪夢(mèng)」だった文化大革命時(shí)代などを思い起こさせる。さらに社會(huì)主義を標(biāo)榜する反面で「世襲制」であることにも違和感を覚える。何にも増して、國民が「食うや食わず」でいる一方で、金正恩氏が「たらふく食べているとしか思えない體形」であることには納得できない。

中國のインターネットでは一時(shí)、金正恩を「金三●（●は肉づきに「半」）」と揶揄（やゆ）する書き込みが大量に出現(xiàn)した?！附鸺窑?代目のデブ」ということだ。中國當(dāng)局は北朝鮮側(cè)の不快感に配慮し、「金三●」などの書き込みを規(guī)制している。