訪中した米國務長官と自國の外相で朝鮮半島において「かなり危険なレベル」との認識で一致したとすれば中國國內(nèi)、特にインターネットでは北朝鮮批判が改めて激化し、さらには自國外交が失敗したなどと共産黨や政府に対する批判が高まる恐れもある。中國當局としては避けねばならない事態(tài)だ。

しかし中國當局が同問題に対して極めて強い危機感を持つに至ったことには変わりない。王毅外相は20日、中國発展高層論壇（発展ハイレベル?フォーラム）の年會に出席し、朝鮮半島情勢について「最近になりヒートアップが再び激化している」と指摘。今後の事態(tài)として2つが考えられるとして「1つは対抗がエスカレートしつづけ、最終的に衝突、場合によっては戦亂に至る。もう1つは雙方が冷靜さを取り戻し、ともに半島の核問題を政治外交で解決する軌道に戻す」と述べた。

中國政府首脳が「朝鮮半島」の地域を限定して戦爭の可能性に言及するのは異例だ。王外相は続けて、米韓が13日に開始した大規(guī)模な軍事演習の「キー?リゾルブ」を停止し、北朝鮮側(cè)の核開発を暫定的に停止する「雙軌並行（複線並行）」を改めて主張。順序としては米韓側(cè)がまず演習を停止し、対話への道筋をつけるべきだと論じた。

王外相の主張は、現(xiàn)狀では北朝鮮に核開発やミサイル発射をやめさせるのは不可能との認識を示したと理解できる?！该?a target='_blank' href='http://www.wenhuatang.com/search.php?filter=トランプ'>トランプ政権の方が、まだしも大人」との考え方を示したとも言える。

ここで気になるのが、王外相の発言も中國國內(nèi)において「自國外交の失敗」との批判を高めかねないことだ。ただし、米國務長官との共同記者會見の場で雙方が「危険なレベル」との認識で一致したとの情報に比べれば、インパクトはやや弱くなる。

また、18日の共同記者會見と20日の王外相発言の曜日も関係している可能性がある。中國外交部は月曜日から金曜日の平日にはおおむね定例記者會見を行っているが週末には休む。共同記者會見は土曜日だったので、當局側(cè)が定例記者會見を利用して、「米中雙方が朝鮮半島情勢は危険なレベルと認識」とのティラーソン発言の衝撃を緩和することはできない。

王外相の発言は月曜日だった。その日の記者會見では同発言についての質(zhì)問があったが、外交部の公式サイトでは質(zhì)問部分も回答部分も「戦亂」の語を使っていない。今後の記者會見で王外相による「戦亂」発言の真意に対する質(zhì)問が出る可能性はあるが、記者會見に臨む外交部報道官は同発言のインパクトを弱める姿勢に徹するはずだ。（3月21日寄稿）

■筆者プロフィール：如月隼人

1958年生まれ、東京出身。東京大學教養(yǎng)學部基礎(chǔ)科學科卒。日本では數(shù)學とその他の科學分野を勉強し、その後は北京に留學して民族音楽理論を?qū)煿?。日本に戻ってからは食べるために編集記者を稼業(yè)とするようになり、ついのめりこむ。毎日せっせとインターネットで記事を発表する?！钢袊慰諝荨工蛘i者の皆様に感じていただきたいとの想いで、「爆発」、「それっ」などのシリーズ記事を執(zhí)筆。中國については嫌悪でも惑溺でもなく、「言いたいことを言っておくのが自分にとっても相手にとっても結(jié)局は得」が信條。硬軟取り混ぜて幅広く情報を発信。

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